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Side_YOU
「お前、何してたの。なあ、今Aに何してた？」
デジャヴだ、なんて、考えている場合じゃない。部屋に入ってくる音なんて1つもしなかったのに、マークはドンヒョクに馬乗りになって首に手をかけていた。今から誰かを呼びに行くのでは間に合わない、ドンヒョクの喉はひゅーひゅー音をたてていて、目には生理的な涙が浮かんでいるように見える。唇に移されたはずの熱はもう引き始めていて、それがドンヒョクの命のように感じた。足をバタつかせたドンヒョクを見て、私は過去を重ねる。このあとは、頭が真っ白になって、それで、それが過ぎたらそのあとはきっと……。このままでは本当に死んでしまうと思った私は、ふいをつけるならなんでもいいと、でまかせを叫んでいた。
『か、彼氏！！』
「……は？」
『ドンヒョクと付き合ってる、だから別に、おかしなことはしてない』
「…………本気で言ってるの」
『私、今までマークに嘘ついたことある？』
マークの手から力が抜けていく。マークを押してドンヒョクの上から退かすと「マジでお前の兄ちゃんやばいんじゃねえの」と、途切れ途切れになりながら言葉にした。浅い呼吸を繰り返しているドンヒョクを起こして背中を擦ると「逆に痛いからやめて」と私の手を握る。爪は青白くて指先は冷たくなっており、取り返しのつかなくなる前でよかったと思ったら、昨日は我慢できた涙がぽろぽろ落ちてきた。「俺……」それを拭おうとしてくれたのかマークは私の顔に手を伸ばしてきたけれど途中で引っ込めて、無言で部屋から出ていった。
「…いつ彼氏になったの？」
『そう言わなきゃ死ぬと思ったから』
「小学生の頃に死んだひいばあちゃんがずっと向こうにいたから、死にかけてはいたんだろうな」
『…………』
「そんな顔すんなよ。ていうかこの家に住んでること、ジェノにはバレないほうがいいぞ」
『……なんで』
「あいつの父ちゃん警察のお偉いさんだから」
『そうなの？』
「うん。あいつも将来警察になろうとしてる。友達でいたいなら絶対バらすなよ」
ドンヒョクの首にはマークの手形がしっかりついていて、それを見てもう1度泣くと「今の話ちゃんと聞いてた？」私の頬をつねった。聞いてたけど、正直それどころじゃないよ。テイルさんのところに行こうとしたら、ちょうどドアがノックされる。朝ご飯が出来たのかと思って返事をしたら、帰って来たばかりに見えるテヨンくんが「俺の部屋においで」と私たちを呼んだ。
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cafe(プロフ) - ハラハラしつつも、日常の中に見えるクスッと感がたまらなく好きです！（個人的にドヨンの溢れ出る主人公への愛とジェヒョンの静かなシスコンの対比が大好物です笑）。筆者様のペースでこれからも更新頑張ってください！続きも楽しみにしています。 (5月4日 18時) (
レス) @page30 id: 509f3fa889 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 面白すぎる！素敵な作品です(*'▽'*) (5月1日 21時) (レス) id: 272efde30c (このIDを非表示/違反報告)
cooky(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (4月28日 22時) (レス) @page28 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴおん | 作成日時：2024年3月19日 8時
