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マークが言う通りご飯はとてもおいしかったし、テヨンさんと、もう1人のお兄さんであるジェヒョンさんと4人で映画を見た。全員血が繋がっていないと言われたときは驚いたけれど、3人はとても仲が良さそうだったし気にしていなさそうだった。薄暗くなり始めた頃私は家に帰ることにして、それを告げると送っていこうか？と言ってくれたけれど、私はそれを断った。こんな幸せそうな3人に私の生活を見られたくないと思ったし、お母さんが待ち構えていたとしたら絶対私を殴るだろうから、そんな姿を見せたくなくて。
『ありがとうございました』
「靴のサイズ平気かな」
『大丈夫そうです、買ってきてくれてありがとうございました』
「ううん、気にしないで」
靴は外出していたジェヒョンさんが買ってきてくれたものらしく、少しぶかぶかではあったけれど紐をしっかり結べば問題ない程度だった。私が普段履いていたものはちょっときつかったから、正直大きいものを買ってきてくれたのはとてもありがたい。どうして青なのかと聞くと、青はマークが好きな色だから、とジェヒョンさんは笑った。
「A、また来てね。また遊ぼう。ヒョンたちは俺と遊ぶんじゃなくて俺で遊ぶから、ちょっと退屈なんだ」
『ふふ』
お兄さんたちとは玄関で別れて、マークは帰り道が分からなくなったら困るからと公園まで付いてきてくれた。昼間は聞こえていた子供の声はなくなっていて少し寂しい気がする。マークはお守りだと言って私の手首に高そうなブレスレットをはめた。受け取れないと返そうとしたら、返すのは今度でいいからと早口で言うと走っていってしまった。今度はいつになるんだろうって思いながら家に向かう。玄関の鍵が空いてることを確認してから、バレないように庭にまわり、カーテンの閉まったリビングの大窓に耳を当てると中からは何かをぶつけている音が聞こえて心臓がぎゅっと痛くなる。怖いけど入らなきゃなあ、玄関に戻ろうとしたら、その窓は大きな音を立てて開き、私は地面に顔面をぶつけていた。
「どこ行ってたの！あなたがいなくなったからお酒が飲めなかったじゃない！」
『……お母さん』
「最悪よ！虐待してるって通報があったって、若い男はやって来るし！」
『おかあ……』
「あんたじゃないでしょうね！？」
『違うよ……』
お母さんはもう元には戻ってくれないんだ、私が大好きだったお母さんはもういないんだって、認めたくなかった事実をやっと受け入れた。
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cafe(プロフ) - ハラハラしつつも、日常の中に見えるクスッと感がたまらなく好きです！（個人的にドヨンの溢れ出る主人公への愛とジェヒョンの静かなシスコンの対比が大好物です笑）。筆者様のペースでこれからも更新頑張ってください！続きも楽しみにしています。 (5月4日 18時) (
レス) @page30 id: 509f3fa889 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 面白すぎる！素敵な作品です(*'▽'*) (5月1日 21時) (レス) id: 272efde30c (このIDを非表示/違反報告)
cooky(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (4月28日 22時) (レス) @page28 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴおん | 作成日時：2024年3月19日 8時
