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Side_YOU
「A！お前、こんな時間まで……ジェヒョニヒョン？あれ、なんで……」
マークは、いつでも出掛けられるような格好をして靴を履いたまま玄関に座っていた。私を確認すると、瞬時に立ち上がり、ジェヒョンくんがしたように私の頬や首を触り「何かあったの」と眉をしかめる。
「見られた」
「……見られたって、まさか」
「ちゃんと説明するから、とりあえずAにシャワーだけ……いや、やっぱ先に俺が浴びていい？」
ジェヒョンくんは数回鼻を動かし尋ねてきたから、私は頷く。「君、今日は遅いから泊まっていきな」隙をついて逃げようとしていたのか、ジリジリと後ずさりをしていたドンヒョクは頬をひきつらせる。『よかったね、私のお家が知れて』「…………はあ」『今度からは遊びに来てもいいよ』「こんなところ来たくねえよ」ドンヒョクは適当な石を拾い、すぐそこにある池に投げ込むと、鯉が驚いたのか一匹だけ跳ねた。うちにはこんなことをする人は誰もいないから油断していたんだろう。いじめないでよ、と怒ろうとしたら、それよりも先にマークがドンヒョクの胸ぐらを掴み「お前が何かしたのか」と、お腹に1発膝蹴りをした。
ジェヒョンくんは行ったばかりだしテヨンくんとドヨンくんはお家にいない。けれど完全に頭に血が上っている様子のマークを私が止めることは難しそうだ。うずくまったドンヒョクの髪を掴んだマークは、そのまま庭に投げ飛ばすと「Aの右頬の傷はお前がやったの？」そう言われて、右頬を触ると、テンさんに綺麗に拭いてもらったはずの赤いものが指先についていた。
『マーク！私なら元気だから！』
「でも怪我してるだろ」
『こんなのかすり傷だし！ねえ！』
「ちょっとあっち行ってろ」
歩みを止めようと足にしがみついたところで男であるマークの力に勝てるはずなくて。どうしよう、と泣きそうになっていたら「Aを巡って喧嘩してるの？そりゃいい、続けてよ」と穏やかな、人が安心するような声色を持ったテイルさんがひょこっと現れた。
『テイルさん止めて！』
「俺としては見てたいけどなあ」
『い、いいから早く！』
「はいはい、お姫様を泣かせたら周りが怖いからそうするよ」
テイルさんはドンヒョクを庇うように2人の間に入ると、白衣のポケットから何かを取り出しマークの目の前で何回かそれを揺らした。するとマークはあっという間に冷静になって「ごめん」と言い、しがみついていた私の頭をそっと撫でた。
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cafe(プロフ) - ハラハラしつつも、日常の中に見えるクスッと感がたまらなく好きです！（個人的にドヨンの溢れ出る主人公への愛とジェヒョンの静かなシスコンの対比が大好物です笑）。筆者様のペースでこれからも更新頑張ってください！続きも楽しみにしています。 (5月4日 18時) (
レス) @page30 id: 509f3fa889 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 面白すぎる！素敵な作品です(*'▽'*) (5月1日 21時) (レス) id: 272efde30c (このIDを非表示/違反報告)
cooky(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (4月28日 22時) (レス) @page28 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴおん | 作成日時：2024年3月19日 8時
