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Side_YOU
『もう9時だよ』
「まだ9時だろ。お前の友達のソユルちゃんはいつも12時まで遊んでるぞ」
『…………』
「それとももう帰って兄ちゃんたちに世話してもらうか？」
つか腹減ったから飯食おうぜ、ドンヒョクはおすすめのお店があると歩いている人の合間を縫ってすいすい進んでいく。『あ、ごめんなさい、ドンヒョク！待ってよ！』私が遅いのかドンヒョクが早いのか、否、両方の可能性もある。私は髪色を目印にドンヒョクを見失わないように必死だった。
「おせえ」
『早いんだって』
「今まで兄ちゃんたちが合わせてやってたんだろうな」
それは否定できないけどだからなんだと言うのだ。私のペースで歩いていいよと言ってくれていたのはあの3人だ。それについてドンヒョクにどうこう言われる筋合いはない。ドンヒョクは路地裏の、本当に大丈夫なのか？というお店に躊躇なく「2人で〜」と入っていく。「ここうまいんだぜ。やってる兄ちゃんたちはいかついけど、いつもサービスしてくれる。塾帰りによく来るんだ」ドンヒョクは案内された席に座り、いつもの！と水を持ってきてくれた店員さんに伝えた。……確かにメニューに貼ってある料理の写真はおいしそうだし、料金もぼったくりではない。だけど、ここがあまりよくない気がするのは、私たち以外お客さんがいないことが理由なんじゃなくて。
『やっぱり帰ろう』
「お？なんでだよ？兄ちゃんが恋しいのか？」
料理を運んでいる人から、赤い鉄の匂いがするんだ。作業中に手を切ったとかどこか怪我しているとかじゃなくて、どちらかと言えば、テヨンくんたちと同じような匂いがする。普通に考えて変だよ、だって塾が終わるのは22時でしょう？そんな時間に高校生を入れるお店なんてまともじゃない。バレたら下手したら警察沙汰になる可能性だってあるのに、サービスまでしてくれるなんておかしい。
ドンヒョクは、これとこれもうまいからって追加注文までしている。ご飯は無駄にしたくないし、ドンヒョクの好意も受け入れたいけれど、これ以上ここにはいられないと鞄を持ち立ち上がろうとしたとき、厨房の方からある音が聞こえた。
『逃げよう』
きっとあれは銃声だ。練習だか何か分からないけれど、たまに家のどこかから聞こえてくる音と一緒。黒のスーツ姿の男数人がキッチンからやって来て、それを私たちを案内してくれたお兄さんが止めようとする。そして次の瞬間には、そのお兄さんはお腹から血を流して床に倒れていた。
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cafe(プロフ) - ハラハラしつつも、日常の中に見えるクスッと感がたまらなく好きです！（個人的にドヨンの溢れ出る主人公への愛とジェヒョンの静かなシスコンの対比が大好物です笑）。筆者様のペースでこれからも更新頑張ってください！続きも楽しみにしています。 (5月4日 18時) (
レス) @page30 id: 509f3fa889 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 面白すぎる！素敵な作品です(*'▽'*) (5月1日 21時) (レス) id: 272efde30c (このIDを非表示/違反報告)
cooky(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (4月28日 22時) (レス) @page28 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴおん | 作成日時：2024年3月19日 8時
