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Side_MK
帰宅したら玄関の鍵は空いていて、お礼を言うためにAを探したけれどどこにもいない。「A〜、もうかくれんぼする歳じゃないだろ、早く出てこいよ」家は広いけれど大豪邸ではないからこんなに見つからないのはおかしい。3回目になる同じ場所に来たとき、髪がボサボサのテヨンイヒョンが「Aに頼まれたから俺が開けといたんだよ」と頭を振りながら部屋から出てきた。
「……Aは？」
「まだ帰って来てないよ」
「帰って来てないって、最近治安悪いのに」
最近は色々と……忙しいというか、危ないのだ。父さんを目の敵にしている人達がそこら中にうじゃうじゃいて、そんな人達を排除するためにヒョンたちは深夜に出掛ける。昼間は人目があるから大通りであれば危ないことはないんだけれど、夜となると………
「大丈夫だよ。Aは顔は割れてない。潜らせてるテンからも連絡はないし」
「でももう7時だ、こんな時間……」
「あのね、マク、7時は遅い時間じゃないよ。お前だってもっと遅くに帰ってくることあるでしょ？」
「俺は男だけど、Aは女の子だし……」
「お前が遊ぶメンバーに女の子がいたら、その子は7時に帰ってるの？」
「…………それは」
「マクは過保護すぎだ。もう少し好きにさせてあげないとAもかわいそうだよ」
Aが帰ってくるまでにお風呂済ませときなね、ヒョンはそう言うと今日の仕事の準備をしに地下に向かう。Aが存在の知らない地下室はキッチンの床下収納に入口があり、Aはただの漬け物置き場だと思っているけれど、そこを開けると、地下室に続く階段が伸びている。まだ俺たちが小学生のとき、かくれんぼの隠れ場所に床下を選んだと知ったときはヒヤヒヤした。扉は重いからAの力では開けられないけれど、絶対に知って欲しくない。
拳銃やナイフ、死に繋がる毒薬に手榴弾。そんなもので溢れかえっているそこはAの目にいれてはいけないと、ここの存在はAが死ぬまで隠し通そうとヒョン達と決めたのだ。
俺もこの家にいるからには覚悟を決めていたけれど、いざ目にしたときは恐怖でしかなかったし、それなのに、興味があって触れたくなってしまったのだ。Aはきっと、俺たちの誰かがやれと言ったらやるだろう。けれど、Aにはずっと綺麗でいて欲しい。そう思うのは、ただのエゴなのだろうか。
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cafe(プロフ) - ハラハラしつつも、日常の中に見えるクスッと感がたまらなく好きです！（個人的にドヨンの溢れ出る主人公への愛とジェヒョンの静かなシスコンの対比が大好物です笑）。筆者様のペースでこれからも更新頑張ってください！続きも楽しみにしています。 (5月4日 18時) (
レス) @page30 id: 509f3fa889 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 面白すぎる！素敵な作品です(*'▽'*) (5月1日 21時) (レス) id: 272efde30c (このIDを非表示/違反報告)
cooky(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (4月28日 22時) (レス) @page28 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴおん | 作成日時：2024年3月19日 8時
