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「そんなに安室さんが気になります?」
『ヒェッ…あ、梓しゃん……』

安室さんを見ながらぼーっとしてると、目の前に来ていた梓さんに気づかなかくて、びっくりして思わず噛んでしまった。
うわ。何してるのよ私。
せっかく梓さんが話しかけてくれたのに、どうして噛むの。

「ふふっ。まだ緊張してます?」
『そそそそそんなことないです!!緊張なんてしてないことないことないです!!』
「えっ。どっち?」

どっちだろう。
自分でも何言ってるか分からないなんて相当重症ね。
まずは落ち着くのよ、藤森A。
梓さんとお話しできてるこの機会を逃すわけにはいかないわ。
まずは友達になることから始めるのよ。
あ、そのキョトンとした顔、大好きです。
可愛い可愛い。

『もう彼女にしたい』
「えっ」
『えっ』

待って待って。神様時間を戻して。
違うの。彼女にしたいのは本当だけど違うのよ。
同性愛とかそういうのじゃなくて、ファン的なアレよ。ファン的なアレ。
嘘でしょ。まさかぽろっと口に出しちゃうなんて。

「えっと……?」
『違うんです。いや、違うくないけど、違うんです。お友達になってほしいだけなんです』
「おともだち…?」

首がもげそうなくらい頭を上下に振る私。
目を丸くしてこちらを見る梓さん。
心臓はバックバックと鳴って、もはや息切れ寸前。

「お友達、ですか…。いいですよ!」
『本当ですか!!』
「はい!私、榎本梓といいます」
『藤森Aです。OLです』
「Aさんですね。よろしくお願いしますね」

……お友達ってこんな簡単になれるものだったのね。
すごく嬉しい。こんな美人な方とお友達になれるなんて、私すごく恵まれてるわね。

「おや?随分と嬉しそうですね」
「安室さん!ふふっ。それじゃあ私は机でも拭いてきますね。頑張ってください」
『えっ。……えっ!?待ってまだおしゃべりしたい…』

安室さんに話しかけられたことによって、何故か離れていってしまう梓さん。
待ってよ待って。嘘でしょ。
どうして離れていっちゃうの。
まだおしゃべりしたかったのに。

「…………今のは僕は悪くないですよ。話しかけたら離れていっちゃうなんて思わないじゃないですか」
『……………………ロリコンイケメンめ』
「は?ロリコン?」

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はりねずみ。(プロフ) - 由羅さん» 神だなんてもったいないお言葉です……!ありがとうございます! (2020年3月15日 17時) (レス) id: f57cf1299c (このIDを非表示/違反報告)
由羅(プロフ) - 神、神ですね……神としかいいようがないです (2020年3月10日 14時) (レス) id: a829207c12 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - 笑々さん» ありがとうございます!!笑っていただけて嬉しいです!私自身、そんな感じの会話が大好きなので、安室さんたちにもやってもらいました笑 ありがとうございます! (2019年10月10日 23時) (レス) id: 2649fb9203 (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 名前を呼ばせるところで、早すぎだろなんか腹立つな は声をあげて笑いました笑 ありがとうございます笑 (2019年9月23日 10時) (レス) id: f052978bd7 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - ここねさん» きゃー!ありがとうございます!!とても!すごく!本当に嬉しいです!!続編でも面白さとキュンキュンを追求してお話を進めれるように頑張りますね!これからもよろしくお願いします! (2019年5月12日 17時) (レス) id: 2649fb9203 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はりねずみ。 | 作成日時:2018年12月12日 7時

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