検索窓
今日:43 hit、昨日:82 hit、合計:962,547 hit

その始まり。 ページ1

この芯から冷えるような寒さの季節。
今日も今日とて社畜の一日。
寝不足の体に鞭を打ち、見慣れた道をふらふらと歩く。

ふと道の先に見えたのは金髪の青年。
あ、あれはイケメン店員の安室さんでは?
彼の名前は知っているものの関わったことなんて一度もない。
ましてや彼は私のことさえ知らないだろう。
彼の情報は全て友達経由。
今のご時世、どこにでも情報がいくから怖いわね。

足を進めると、徐々に彼との距離が近く。

さすがイケメン。掃除をしてるだけでも様になる。
こんなイケメンと友達になることができたなら、みんなに自慢できるよね。
出会いは彼の働いている喫茶店のポアロ。
そこの常連さんになって次第に仲良くなっていくなんて流れなら、王道だけど少し憧れちゃう。
私にはきっと一生来ないだろうけど。
眺めてるだけでも目の保養になるからいいのよ。
イケメン万歳。イケメン最高。

って、こんなこと考えてたからきっと気づかなかったのね。

イケメンの前を通るため、ふらふらの足に力を入れてぐっと踏み込んだ。


『ひぃっ!?』


地面と思って踏んだのはまさかの空き瓶。
寝不足の私に体制を立て直すなんてことができるはずもなく、地面とチューへの一直線。

それはまさにスローモーション。
私の奇声にこっちを向く安室さんの顔が見えたほど。


ズベシャッ


「………」
『………』



あ、これ詰んだ。

1【ポアロのイケメン店員さん】→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (614 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1798人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はりねずみ。(プロフ) - 由羅さん» 神だなんてもったいないお言葉です……!ありがとうございます! (2020年3月15日 17時) (レス) id: f57cf1299c (このIDを非表示/違反報告)
由羅(プロフ) - 神、神ですね……神としかいいようがないです (2020年3月10日 14時) (レス) id: a829207c12 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - 笑々さん» ありがとうございます!!笑っていただけて嬉しいです!私自身、そんな感じの会話が大好きなので、安室さんたちにもやってもらいました笑 ありがとうございます! (2019年10月10日 23時) (レス) id: 2649fb9203 (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 名前を呼ばせるところで、早すぎだろなんか腹立つな は声をあげて笑いました笑 ありがとうございます笑 (2019年9月23日 10時) (レス) id: f052978bd7 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - ここねさん» きゃー!ありがとうございます!!とても!すごく!本当に嬉しいです!!続編でも面白さとキュンキュンを追求してお話を進めれるように頑張りますね!これからもよろしくお願いします! (2019年5月12日 17時) (レス) id: 2649fb9203 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はりねずみ。 | 作成日時:2018年12月12日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。