俺の一番のファン青×桃 (ページ43)

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アイドルページ43

久しぶりの電話やからこそ切りたくない

何度も"またね"を繰り返してたけど

濵ちゃんの"そろそろ"っていう目の訴えに寂しいけど通話を切る

紫「ほんまにごめん…」

電話が終わればまた頭を下げる濵ちゃん

もう、今日で何回目？？笑

「もうええよ笑」

紫「でも…」

「濵ちゃんのおかげで流星と本音で話せた！流星の悩んでることも聞けたし、俺はよかったと思ってる！ありがとう！」

紫「のぞむっ…」

「まぁ、ハラハラはしたし、イラッともしたけどね？笑笑」

紫「ご、ごめん…」

「もう！冗談やって！笑ほら、早く行こ！待たせすぎたらメイクさんたちに怒られちゃう！」

濵ちゃんの背中をバシッと叩いてヘアセットへと向かう

無事に解決したし、もうええねん

それに、今回のことがなかったら俺と流星はきっとどこかですれ違ってたと思う

その時はこんな話し合いもできず別れてたかもしれない

そう思ったら濵ちゃんの行動に感謝しかない

「ありがとう。濵ちゃん」

紫「ん？なんか言った？」

「ううん笑なんでも笑」

ヘアセットしてもらいながら少し離れたところにいる濵ちゃんに伝える

目線を送ってたから気付いたみたいやけど、声が小さくて届かなかったらしい笑

まぁ、それでいっか！小っ恥ずかしいし笑

スタッフ「はい！完成です！」

「おお！すごい！ありがとうございます！」

スタッフ「小瀧さん、このまま撮影入っちゃっても大丈夫ですか？」

「はい！大丈夫ですよ！」

スタッフ「じゃあお願いします！」

「はーい！」

スタッフ「小瀧さん入られまーす！」

「よろしくお願いします！！」

これから先も、1人でも俺を応援してくれる人がいるならアイドルを続けようと思う

それでも流星と別れる気はない

だって俺の好きな人は"俺の一番のファン"やから