俺の一番のファン青×桃 (ページ31)

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ファンページ31

望と付き合い始めてもう半年

一年前の今頃は、推しと付き合える未来が待ってるなんて想像もしてなかった

毎日可愛いメッセージが届いて、仕事の日には"今日のヘアセット"って自撮りが送られてくる

2日に一回は30分くらいの電話をするのも俺たちの幸せ

仲良しでラブラブなそこらへんのカップルと変わらへん

でも、俺の彼女はアイドルやから

そこらへんのカップルとは少しちゃうところやってもちろんある

付き合って半年が経つというのにデートは片手で数えられるくらい

手繋いだり腕組んだりなんて恋人らしいことは2人きりの時以外一切してへん

街中を歩く時は男友達のフリをして、個室のレストランに着いたところで恋人の空気に。

そこでやっとデートらしくなるのが俺らのデート

最初こそ、そんなデートに物足りなさを感じる自分がおった

でも、僅かな恋人の時間でも、俺だけが独り占めできる時間なんやと思えば、その物足りなさも薄れていく

望の心は俺に向いてるんやから時間なんて関係ない

そう思うようになって、それからはもっと慎重に望と付き合うようになった

だからこそ、半年のうちで片手で数えられるくらいしか俺らのデートは存在しない

それでええ。それでええねん。

望の特別な存在に自分がなれてるなら

望にとっての一番になれてるならそれでええ