俺の一番のファン青×桃 (ページ27)

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アイドルページ27

「もしもし…？」

初めての電話で緊張するのに、それ以上の何かを感じてドキドキする胸

それを抑えながら声をかければ、電話越しでも藤井くんが笑ったのがわかった

青『緊張しすぎ笑』

「だって…」

なんで藤井くんはそんなに普通なん？

普通どころかちょっと余裕な感じ

推しと電話してるんやで？

もうちょっと喜びとかないんかな？

それとも、もう藤井くんにとって俺は友達やから余裕なん？

色んなモヤモヤが生まれて何も言えずにいると

青『好きやで』

「へ…」

突然の告白に変な声が出た

"好き"

それはどういうこと？

「し、知ってんで笑藤井くんはずっと前から俺のファンやん笑」

笑って逃れようとするけど

青『そういう意味ちゃう』

逃さないというように藤井くんの声のトーンが下がる

"本気"

それを伝えるような声色に

「ふ、藤井くん…？」

俺は名前を呼び返すことしかできへん

青『のんちゃんが好きやねん。マジの意味で』

"マジの意味"ってなんなん？

そんな言い方やと言葉が足らんって

青『これやとまだ伝わらへん？』

俺の思いが届いたように聞いてくる藤井くん

"うん"と言いたいのに声が出ない

でも藤井くんにはちゃんと届いたみたいや

青『のんちゃんと付き合いたい』

「っ…」

青『のんちゃんが好き。のんちゃんを彼女にしたい』