俺の一番のファン青×桃 (ページ24)

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ファンページ24

まさかこんなに鈍感なことある？？

待ちに待ったデートの日

俺の気持ちに気づいてもらおうとたくさんアピールしてんのに気付く様子はゼロ

歩いてる時にさりげなく車道側を歩くようにして優しいところを見せることでアピールしても

隣を歩く時にちょっと距離近くしたり、わざと手を大きく振ることで不意に手に触れてみても

桃「あ、ごめんね…？」

可愛く上目遣いする感じに俺の方がドキドキして、のんちゃんの方から大胆にくる様子はない

こんなにアピールしてるんやで？

もうちょっとグイグイ来てくれてもよくない？

その方が恋人にも近づきやすくなるし、俺らの距離縮まるやん

俺は必死に両想いやと思うで！ってアピールしてんのにもしかして俺の勘違いやったん？

なんて俺の心は挫折しかけてる

桃「藤井くんはどれにする？」

「うーん、どうしようかなぁ…」

こんな高級レストランに来たのはもちろん初めて

さすが芸能人やなって言葉はグッと堪えた

やって、今はアイドルの小瀧望やなくて、プライベートの小瀧望やから

俺だけが見れるのんちゃんを見たかってん

メニュー表を俺に渡してくれるのんちゃんやけど、俺はそのメニュー表を手に席を立つ

桃「藤井くん？」

「一緒に選ぼうや」

桃「っ…//」

のんちゃんを後ろから抱きしめるようにして目の前にメニュー表を広げる

鈍感なのんちゃんにはこれくらい大胆にいかな伝わらんと思った

赤くなる耳にこれは順調やと思ったのも束の間

桃「俺はこれにしようかな！藤井くんはどうする？」

「うーん、俺は…」