俺の一番のファン青×桃 (ページ16)

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ファンページ16

女の人に捕まってナンパされるのも何度目って感じやな

集まりのことやって"考えときます"なんて言ったけど、その予定は全くない

そんなことを考えていると、急に袖を引っ張られる

「……？」

振り返ってみれば、そこには帽子と眼鏡を被った男性…？

深く帽子を被りすぎててあんまり顔が見えへんかったけど

？「着いてきて」

「……！！」

聞き覚えのある声

その声に相手がのんちゃんやとすぐに気づいた

好きな人の声や。間違えるわけがない。

ただ黙って後ろを着いていくけど行く場所まで考えてなかったのか周りをキョロキョロしてる

「こっち」

桃「え…？」

このままキョロキョロしてたらバレるやろ

そう思って俺はのんちゃんの手を引いてトイレへと向かう

会場は女の人の方が多いし、男子トイレは人が少ない

いうて、男もまぁまぁおるから混む時は混むねんけど今の時間なら男子トイレは余裕やろ

"ガチャッ"

桃「ありがとう…//」

「あ、いえ…//」

やば。何も考えてなかったけど、この状況やばない？

誰かが来ても大丈夫なようにって個室に入ってもうたせいでドキドキし始める胸

これって普通にあかんシチュエーションよな？

そう思ったら何も言葉が出て来んくて、のんちゃんも同じなんか無言のまま

なんか声をかけた方がええか迷っていたら

「……！」

桃「へへっ…// な、なんかごめんな？笑//」

帽子と眼鏡を外して照れ笑いを見せるのんちゃん

絶対にそうやと思ってたけど、ほんまにのんちゃんやと気づくとドキドキは最高潮に達する

やばい。ほんまにかわええ。

なに今の照れ笑い。何に照れてるん？

俺？…って、そんなわけないか

でもこんな照れ笑いテレビ越しでも滅多に見たことないで？

どうしよう。ほんまにドキドキしすぎてぶっ倒れそうなんやけど。

このままちょっと話したりできたら幸せすぎるなぁ…

なんて今の状況ですら十分幸せなのに高望みしてる俺

でも、この状況が長く続かないことはわかってる

やって…