俺の一番のファン青×桃 (ページ14)

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アイドルページ14

「ここら辺やったような…」

モニターで見た記憶だけが俺の頼り

服装はちゃんと覚えてるし間違えて声かけることはないと思う

でも場所まではハッキリと…

そう思っていたとき、俺の耳に入ったのは男女の会話やった

女「あの！いつもツイート拝見してます…！」

？「んぇ？俺ですか？」

女「はい！のんちゃんのファンで、イケメンがいるって有名じゃないですか！」

？「いや、そんな笑のんちゃんのファンは間違いないっすけど笑」

女「あの…連絡先までとは言わないので、SNS通してお友達になってもらえませんか？」

逆ナンされている男の人

男女の横を通り過ぎる人はみんな振り向いてる

そしてみんな口を揃えて言うんや

"あの人めっちゃイケメンじゃない？"

"え！あれってのんちゃんのライブによくいるイケメンって噂されてる人じゃない！？"

"めちゃくちゃかっこいい！私も声かけてみようかな！"

俺の好きな人はモテモテすぎやしませんか？

でも、ただのイケメンやなくて

"のんちゃんのファン"

この言葉がセットになってるのが嬉しい

せやねん。俺のファンやねん。

彼は俺を応援するためにここに来てるんやで！

なんてファン相手にムキになってしまう

青「すみません。SNSとか、身近な人だけでええかなって思ってるんです。そうしないと、のんちゃんの投稿見逃しちゃうんで笑」

"キュンッ"

もう。やめてや。これ以上俺を虜にせんといて。

でも、嬉しいからもっと言って。

俺の心は矛盾してる

全てはファンでありながら、俺を恋に落とした彼のせい