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「って、神ちゃんにあげたって？」
「俺も神ちゃんと作ったんやけど、欲しいっていうからあげた。」
「…やるな、あいつ。」
「どう、美味い？」
「んー、まぁまぁ。」
「は？返せや。」
「うそうそ！めっちゃ美味い！」
「それこそ嘘くさ…。」
あっという間に無くなってしまった。
でも流星にも渡す分があるのに、どないしよ。しげがお世辞言うやつちゃうし、美味しかったんなら良かったと一安心。
「なぁ、流星に渡しといて。」
「は？俺から渡すん？」
「なんか、はずいし。」
「いや、お前から渡せや。」
「…やっぱり？」
いらない、なんて言われないことはわかってる。きっと食べてくれるし、美味しいっていってくれるだろう。でも、どうしてか素直には渡せそうにない。だからってしげに頼んでも、嫌そうな顔をされてしまった。
確かに良くないけど、そんな露骨な顔すんなや。
「…ええよ、その代わりまた腹へって俺が食っても知らんからな。」
「は！？俺から渡すから、ええわ。」
「そうしとき、小瀧からの食べれんの、流石に可哀想やし。」
「可哀想？なんで？」
「まだ小瀧には早い話やな。」
「一歳しか違わんわ。」
なんやろ、最近こういうの多い。しげの言ってることがわからなくて、聞いてもあやふや過ぎて意味不明。俺には早いって、たった一歳しか変わらんのに。
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作者名：律斗 | 作成日時：2019年7月3日 17時
