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そう言って二つ三つほど並べては悩んでいた。流星らしい選択。シンプルなシルバーのピアスはイメージにぴったり。でも、なんかおもろくないよな。と、俺は色ちがいの黒いやつを手に取った。流星の好みとは違う、少し厳ついやつ。
「これは？」
「えぇー、なかなかハードやな。俺のイメージちゃうわ。」
「なに言うてんの。これが似合ってこその流星やろ。」
「どういう意味…。」
面白半分。でも流星に似合いそうって思ったのも事実。そんな気持ちで勧めてみると、やっぱりあんまりいい反応はなかった。
まぁ、好みあるし、ふざけてた俺も悪い。冗談は置いておくとして、それを戻そうとした。流星から止められたけれども。
「…どうしよ、それにしようかな。」
「え、でも流星はこれがええんやろ？」
「でも、望はこっちがええって言うたやん。」
「そうやけど…。」
「やっぱ、望が選んだやつの方がいい。こっち買ってくるわ。」
「あ、うん…。」
ホンマにそれでええの？って聞きたかった。流星と好みは似てるけど、いまのは明らかに違った選択。
なのに流星は自分が選んだやつじゃなく、俺が選んだものを手に取った。好みやないなら、気なんか使わんでもいいのに。
もしかして俺がつけろなんて言ったからか、罪悪感みたいなのが出てしまった。
「気使ってる？違うって、望が俺のこと考えて選んでくれたなんて、嬉しいやろ。だから買った。かっこええんやろ？」
「そら、似合っとるよ、すごく。」
「ならええわ。ありがとな。」
そしてその日以降、流星は俺が選んだピアスをほぼ毎日のようにつけていた。新しいの買ったん、珍しいやつやな。と神ちゃんに聞かれて、得意気な顔をして「望が選んでくれた。」なんて発言して、ちょっとした争いになっていた、としげから聞いた。
「俺がいないとこでおもろいことすんなや！」
「そこかい！おもろくないわ！めっちゃ怖かったんやからな！」
「…怖い？なんで？」
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お菓子作れたら、モテる？(緑)→←イケメンとピアスって、素晴らしい(青)
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作者名：律斗 | 作成日時：2019年7月3日 17時
