桃色メモリアル(桃受け)

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「なぁ、なんで寝坊したん。」

「だから、寝れんかったって言うとるやろ。」

「うわ、言えないことしてたん、やらしーな小瀧はー。」

「そんなこと言うてへんわ！」


幼馴染み一人目、重岡大毅。俺よりひとつ上な癖に、俺より子供っぽい。でも学校だとムードメイカーでクラスの人気者。最近は駅近くのカフェでバイトしだして、なかなかかっこいい様子。俺とよく喧嘩するのはいつものこと。

でも顔はかっこいい、可愛いって感じもあるけど…乙女ゲームで言ったらメインキャラやな。初心者向けっていうか、わりと難易度は低くて、最初からヒロインと仲いい…みたいな。



「のんちゃん、最近おもろいゲームない？前にやっとったの飽きて探してるんやけど。」

「あぁーどうやろ。なんかこれとか面白いって聞くけど。」

「へぇ、やってみよかな。」

「神ちゃんやったらすぐクリア出来そうやな。」



幼馴染み二人目、神山智洋。しげと同い年で校則ギリギリの髪色とアクセサリーをしている。けれど根は真面目で成績も悪いわけやないから、あんま注意されない。ダンス部所属のエースで、ギター弾けて作詞作曲もできるらしい。ゲーム大好きやけど、俺とはジャンルが違う健全な男子。

そうやな、神ちゃんは隠しキャラかな。二週目から出てくる攻略キャラで、実はヒロインと同じクラスにいて、ちょっと怖そうな見た目やけど意外なギャップにどんどん惹かれていく、感じかな。


「…あ、教科書忘れたかも。」

「なんか、プリント忘れたって昨日聞いた気がするんやけど。」

「そうやったっけ。望、貸して。」

「流星、俺一個下やから。」

「…そうやったな。どうしよ。」



幼馴染み三人目、藤井流星。キラキラした名前にぴったりなイケメン。やけど聞いての通りマイペースで天然。サッカー部所属でこっちもエース、女の子のファンが多くて大変らしい。好みが俺と合うから、三人のなかだと一緒にいる時間が多かったりする。

流星は、難易度高いキャラやな。選択間違えたり、ステータスがちゃんとしてないと落とせないやつ。大変なんよな、そのためにセーブ&ロードしたりとか…。でもシナリオは一番いいってパターンやろ。




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