桃色のいちご

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誰もいなくなったリビングを前に

私はサラダを作っていた

すると

さｷﾞｭｯ「…トマト？」



『…後ろから来るのどうなの』



さ「別に今誰もいないし」



『みんなすぐそこで寝てるから。なーくん起きてるよ』



さ「知ってる。廊下で会った。シャワーでしょ？」



『そうだよ。ねぇ包丁使いたいからどいて』



さ「やだ」



『やだじゃないの。どいて』



さ「最近冷たいなぁ」



『そんなことないよ。時間と場所考えてよ』



さ「夜のベッドならいいってこと？」



『言ってないわばか』



さ「かーわいい」



『あんま寝てないからアルコール抜けてない？』



さ「んなわけ。Aより飲んでないよ」



『私すぐ復帰したしw』



さ「ん〜ねぇみんな起きちゃうからぁ〜」

そういって肩と首の間に顔をうめてきた

『んっ…ねぇくすぐったいし邪魔だからどいてて。あ、ていうかお湯沸かして』



さ「…はいはい」ｶﾁｯ



『ありがと』



さ「え、ねぇご褒美は？」



『…え？』



さ「スイッチ入れてあげたけど」



『…そういうのないから』



さ「なーんーでー！」



『いいから！ねぇ！今日レコーディングじゃないの！？』



さ「…そうだけど。」



『みんな起こさなくていいの！？』



さ「…2人がいい」



『そういうこといってる場合じゃないでしょ。何言ってんの。』



さ「だって…」



『だってじゃない！スープ作ってて！』

私は腕の間をするりと抜けた

さ「えっ、どこ行くの？」



『みんなのこと起こしてくる。7時くらいだし。』

ちらっと時計を見ると時計は7時少し前を

さしていた。

さ「え、じゃあ俺が起こしに行くから」



『いいから。スープお願い！』ﾊﾟﾀﾝ

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