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・ゆうと


知念の背中を支えながら寝かせると、もう泣きそうな顔をしている。


「膝立てようね。お腹診るだけだから大丈夫だよ」


内心は、
あぁ、もうダメだ…と思ってせめて励ます言葉をかけると、辛うじて頷いてくれた。


「力抜いててね〜」


ヤマが優しくお腹を押していく。


とその時、知念の手がヤマの手を掴んだ。


まだ胃のあたりを浅く押した…というより触れただけだ。


「ん?どしたの〜、痛かった?」


ヤマは動じず、優しく問いかける。


「ちがう…けど、それいや…大丈夫なの」


「イヤかぁ…」


あちゃー…さっそく躓いちゃったよ…
ヤマの顔が困り果ててる…笑


よし、ここは俺の出番だね。


「大丈夫だよ、知念。痛いことしないよ?」


そう言って知念の両手を握り、さり気なく体の横で抑える。


圭人もそれを察して抑えたことを悟られないように知念の頭を優しく撫でた。


「大丈夫か山ちゃんにも教えてあげよう?」


「ん〜…」


納得はしてないようだけど、抵抗はして来ない。


それを見たヤマは、今だとばかりに触診を再開した。


「すぐ済むからね。痛かったら言って?」


そう言って最低限の圧で順に触診していく。


すると、やはり予想通りの場所で知念が声を上げた。


「ん〜、、いっ、やだ!いたいっ…」


「痛いか…ごめんな、こっちはどう?」


「やっ、たいっ!…んっ、ん、けーと…泣」


ヤマがいくつかのポイントで押すと、どれも痛がって、ついにはポロポロと涙が溢れてきた。


「痛いね、もう少しだけ頑張ろうね」


俺の手を振りほどこうともがくので、声をかけて励ます。


「ん、もういいよ。やっぱりお薬しないとしんどいね、これ…」


「仕方ないよ。座薬も持ってきたけど浣腸でいい?」


俺とヤマの会話を聞くまでもなく、当の本人は終わると同時に圭人に抱きついてグズグズしている。


「うん、もうスッキリさせちゃおう。知念お願いしていい?」


「わかった。圭人、知念ここ寝かせられる?」


知念の背中をトントンしながら宥めていた圭人に聞くと、頷いてゆっくり寝かせてくれる。


当然、何をされるか分かっている知念は寝かされまいと圭人の服を掴んで離さない。


「やっ、いやっ、だっこ!泣」


「ん?大丈夫、大丈夫。一緒にゴロンしよう。ギュってしてるから、ね?」


一緒に寝よう、と本当に寝転んだ圭人に知念も安心したのかイヤイヤは言わなくなった。


本当は抱きしめて暴れるのを抑えるためだけどね?笑

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作者名:ばーむ | 作成日時:2019年10月19日 22時

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