【刀剣乱舞】主は僕らに怯えている (ページ5)

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４話 . 自分からページ5

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乱.

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ!

ｽﾊﾟﾝｯ!

一期「こら乱。勢い良く襖を開けてはダメだよ。皆がビックリしてしまうだろう？」

主さんの部屋を出た僕は粟田口の部屋まで一目散に駆け出した。途中悪戯をしかけたのか燭台切さんと歌仙さんに怒られてる鶴丸さんを見たけど気にしない。

「ごめんなさい。いち兄……。でも聞いて！主さんがね！」

一期「？！主殿とお話したのかい？」

「うん！普通に話してくれたよ！」

驚き目を見開くいち兄に興奮しながら話しかけると襖を開ける音にびっくりした他の兄弟たちも"主"という言葉に反応したのか周りに集まってきた。

博多「主さんと何話したと？」

厚「オドオドしてなかったか？」

前田「もしかして乱兄さん……！」

前田が期待を持った目で僕を見つめる。僕と前田は朝餉中にどうしても主さんとの距離を縮めたいと思っていることを話しこの後時間を作れないか聞いてみようという話をしていたのだ。

主さんが人を苦手なのはわかってるけどこうして人の身を得たからには主さんと話したいしお洒落をしたいし仲良くなりたい。

いつまでも主さんから歩み寄ってもらうのを待ってたらキリがないでしょ？

「なんとその通り！さっき主さんにお願いして僕たちの部屋に来てもらうことになったよ！」

「「「「え！？」」」」

薬研「乱それは本当か？」

信濃「あの大将がよく了承してくれたね」

後藤「お前大将になにかしたんだろ」

「ちょっと！人聞きの悪いこと言わないでよ！」

失礼なことを言った後藤の頭をペしっと叩く。そりゃ主さんと話すために燭台切さんが主用に用意していたお菓子とか勝手に持って行ったりはしたけど……。

「って！そんなこという後藤たちには主さんと話させてあげないからね！」

薬研「おいおいそんな大人気ないこというなよ」

後藤「そうだぞ独り占めすんな」

「僕は前田と一緒に主さんと話したいから呼んだだけだよ！薬研たちには関係ない！」

そう元々は僕と前田が話すつもりで主さんを呼んだんだ。最初から怯えられていたいち兄はともかく薬研たちに話す機会なんて与えてやるつもりはない。

……まあ粟田口の部屋に呼んだわけだし少しくらいは話させてあげようと思ったけどそんな態度取るなら僕しらない！

ｺﾝｺﾝｯ

『！』

「失礼致します。審神者です。乱様はいらっしゃいますか？」

煩い部屋の中を静かにさせたのは主さんの凛とした声だった。

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