. ページ15
・
『 はぁ……。とりあえず清光と薬研はこっちに来て。
そして新米者、私がここの審神者のA、よろしくね 』
「 ごめんなさい、主さん。
僕としたことが挨拶もなしに駄弁ってしまって…… 」
『 いやいや堀川は気にしないで。
まだその兼さん？っていう人は来てないけどそのうち鍛刀するから 』
「 はい！ありがとうございます！ 」
にこっと笑うと清光と昔の話をし出した。
「 ねえねえ、大将。懐入らせて？ 」
『 え？ 』
返事もする間もなくお腹に衝撃が走った。
急な衝撃に反応できるはずもなく私は後ろに倒れそうになったが後ろから誰かが支えてくれた。
「 えへへー大将の懐あったかいー！ 」
「 こら信濃、急に飛びついたらあぶねえだろ？
大将、大丈夫か？ 」
支えてくれたのは薬研だったみたいで後ろから心配された。
『 大丈夫だよ。支えてくれてありがとう、薬研 』
「 いいってことよ 」
ニカッと笑う薬研はどこから見てもイケメンだった。
『 信濃、今回は多めに見るけど急に飛びついてきたらダメだよ？他の人が怪我しちゃうかもしれないんだから。いい？ 』
「 ……大将って、いち兄みたい 」
信濃がぼそっと何かを呟いたが私には聞こえなかった。
『 返事は？ 』
「 はーい！ごめんね 」
『 反省したならいいのよ 』
しゅんとしている信濃の頭を撫でてあげると笑って私から離れていった。
縁側で信濃の頭を撫でくりまわす薬研を微笑ましく見ていたら。
「 わっ！ 」
『 きゃっ 』
急に隣から声がして振り向くとそこには真っ白な人が。
「 はは！今回の主は可愛い声をあげるんだな！ 」
「 うむ、面倒見もいいし今回の本丸では楽しく過ごせそうだ 」
『 もう……。鶴、急に驚かさないで。
三日月も止めてよね 』
「 悪い悪い！反応が見たくてついな 」
「 鶴がどうしてもと言うからな 」
どんだおじいちゃんたちを鍛刀してしまったものだ。
「 やはり主様は本丸に来て正解でしたね。
向こうより楽しく笑ってらっしゃる 」
おじいちゃんたちと話す私をこんのすけは嬉しそうに眺めていた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃花 - 更新待ってます！応援しています！！ (2022年10月17日 20時) (
レス) @page37 id: 8598ef157b (このIDを非表示/違反報告)
仮面 - 更新待ってます！面白いです!これからも応援してます！ (2021年7月15日 23時) (レス) id: d227954572 (このIDを非表示/違反報告)
皐(プロフ) - 初見で失礼します！短刀はぜひ薬研を！お願いします！あとは清光を連れていってください！これからも更新、楽しみに待ってます！ (2021年5月3日 16時) (レス) id: b4d434e99d (このIDを非表示/違反報告)
ソメイヨシノ(プロフ) - この作品好きで好きでずっと続き気になっていたので戻ってきてくださり有難うございます！！！これからも無理のない程度し更新して頂けたらと思います。 (2020年9月30日 21時) (レス) id: 9004a52e42 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - ？？？？？ (2020年7月20日 16時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：。 | 作成日時：2019年9月26日 16時
