お花屋さんの私と彼

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私の右腕も治って

ジェノくんと初めての正式なデート



カレンダーは12月になっていた








『 ジェノくん！』







少し遠くにジェノくんの姿が見えて

手を振る



今日もかっこいいなあ…







ジ「 お待たせ、行こっか？」




並んで歩き出す






もう陽は沈みかけていて

少しピンク色をした空



この時間から待ち合わせたのには訳がある









『 遊園地とか久しぶり… 』

ジ「 俺も！楽しみ 」




この遊園地で夜にイルミネーションが見れるみたいで



冬の寒い遊園地に1日中いたら

女の子の大切な体が冷え切っちゃうから、と

気を遣ってこの時間からにしてくれた







ジ「 何乗りたい？」



いつもの優しい笑顔でそう言うジェノくん






『 うーん、ジェットコースター？』

ジ「 うそ、一番乗りたがらないかと思ってた(笑)」

『 あ！全然違うのでも、』

ジ「 ううん、大賛成、行こ！」







私の手を取ってずんずん歩き出す




ジェットコースターの列に並ぶ



私の全神経が、繋がれたままの手にいく





ジ「 Aちゃんの手冷たい 」



そう言って自分のジャケットのポケットに

繋いだままの手を入れるジェノくん





嬉しくて恥ずかしくて

心臓の音がうるさい




すごいあったかい…






ジ「 ふふ、顔真っ赤(笑)可愛い 」

『 馬鹿にしてる… 』





目尻下げて笑うジェノくんの方がよっぽど可愛いよ…



私はこんなにもドキドキしてるのに

ジェノくんは余裕で

何だか悔しい…







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