お花屋さんの私と彼

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ミ「 Aちゃん座って？」



ミナさんが笑顔で手招きしてくれる


お花を花瓶に入れて

椅子に腰を下ろす



ミ「 ん〜いい香り、もしかしてこれもAちゃんが選んでくれたの？」

『 あ、はい！』




花を見つめる眼差しが

ジェノくんと一緒だった



ミ「 いつも素敵なお花を選んでくれる女の子がいるって、ジェノから聞いてたの 」



ジェノくんが…？



ミ「 私の想像通りの可愛い子だった 」




そう言って私に微笑む




ああ、もう我慢できないかもしれない



本当に、私なんかこれっぽっちも関係ないのに


どうしてこんなにも素敵な人たちに

神様はこんな仕打ちを与えるんだろう



2人の幸せを、奪わないであげて…




ミ「 やだ、どうしたの！ 」

『 すみませんっ、泣かないって決めてたんですけどっ、』



やっぱり我慢できなかった




『 ミナさんが何か悪いことしたかなって、何でこんなに幸せで素敵な日常を壊すのって、神様に言いたい… 』



顔を両手で覆って

ミナさんの前で泣いてしまった



出会ったばかりで

知らないやつなのに


目の前で泣かれて

泣きたいのは自分だって思われるかもしれない




ミ「 本当に、どこまでも素敵なのね 」



ミナさんこそ、どこまでも優しかった


私を抱きしめてくれて

背中をさすってくれる




こんなに強い人、いる？




『 私、ミナさんみたいな人間になりたいです… 』

ミ「 あははっなにそれ〜(笑)」







マ「 あいつ… 」

ジ「 … 」







マク先輩とジェノくんがこの光景を見ていたなんて








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