捨てられたんだ ページ46
リビングのテーブルでまだ突っ伏しているエルお兄ちゃん。
「お兄ちゃん？寝てるの？」
返事は無い。
肩を揺すって呼んでみた
「お兄ちゃん」
エル「…ん？ A？」
「ここで寝たら風邪ひくよ」
エル「お兄ちゃんは〜、Aと一緒じゃなきゃ眠れないんだ」
「酔ってるの？」
エル「A〜」
お兄ちゃんに抱きつかれる。
お酒の匂い…ちょっと苦手な匂い
本当のお兄ちゃんを思い出すから
エル「嫌？俺のことも嫌いになった？」
俺のこともってなに？
なんでも見透かされているような気分
エル「Aの血の繋がったお兄さんと同じかな？俺」
私は本当のお兄ちゃんのことは今でも嫌いになれないでいた。
だってお兄ちゃんはパパとママが亡くなってからずっと私を育ててくれた。
優しいお兄ちゃんだったから
私は当たり前のようにいつも甘えていた。
だから今でもお兄ちゃんが恋しくなるし
恋しくなる度に辛くなる。
エル「お兄さんのところに戻りたいと思う？」
「戻りたくても戻れないし、もう戻る場所はないから…」
エル「俺には考えられない。Aみたいな妹がいたら、たとえどんなに腹が立っても手を上げることは出来ないし、捨てたりも出来ない」
「捨てられた…Aやっぱり捨てられたの？」
エル「え？」
知らなかった。
ソンジョンお兄ちゃんが私を助けてくれたのは知ってた
でもどうしてだろう
どこでどうやってソンジョンお兄ちゃんが私を助けたのかは知らない。
やっぱり私、捨てられてたんだ
エル「A！A！」
頭をかかえてしゃがみ込む
「これ以上は聞きたくないよ…」
息が苦しい…
息が出来なくなってきた。
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スピ猫 - 最高に面白いです！更新頑張って下さい^_^ (2013年10月8日 20時) (
レス) id: 92cd8461a9 (このIDを非表示/違反報告)
軌跡(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2013年9月29日 1時) (レス) id: 24aa8405c1 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - すごく面白い！！更新楽しみにしてますー(^O^) (2013年9月28日 20時) (レス) id: a798f2b4fe (このIDを非表示/違反報告)
きぃ(プロフ) - ハラハラ ニヤニヤしました！更新楽しみにしてます＾＾ (2013年8月26日 23時) (レス) id: 4a7ac838b0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺっちゃん(プロフ) - ほんとにこの小説大好きです！更新ふぁいてぃん！！ (2013年8月16日 1時) (レス) id: cf796d8172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rain | 作成日時：2012年12月25日 0時
