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3話 ページ4

暫くすると、教室にレギュラーの1人、乾貞治が入ってきた

夜美と乾は、他の人よりも仲が良い

夜美が少しだけ心を開いている、たった一人の人物だから


乾「やあ、おはよう、夜美」

A「おはよう、乾」


毎朝繰り返される挨拶

幽霊部員になっても、乾は夜美を嫌ったりしなかった

仲が良い、という点もあるかもしれないが


乾「そろそろ部活に戻ってこないか?皆待ってるぞ」


この言葉に、夜美はぴくりと耳を疑った


あの人達が心配?

そんなの、する訳ない

マネージャー不足なだけ

私は……ただの使い捨ての道具


夜美は過去の事もあり、人を、言葉を、簡単に信じたりはしなかった

乾に目を背け、一言


A「……やらない」


その言葉は、虚空に消えていった

だが、乾は諦めたりはしなかった


乾「そうか……なら、レギュラーにだけでも、会ったらどうだ?」


意思が変わるかもしれない、乾はそう言った

Aの心を占める気持ち




あの人に、また会いたい



お願い、もう私に構わないで




いつになく矛盾している心

それを知りながらも、Aは乾の誘いを渋々承諾した

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作者名:星月姫、月詠乃朱 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月26日 14時

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