NO.72 ページ28
A「……幸村」
幸村「……如月さん……」
校舎裏は、私と幸村2人きり。
今まで、どれだけ遠回りしたのだろう。勘違いしたんだろう。
でも、それも今日でお終い。
逃げないで、気持ちを伝えるんだ。
A「改めて言うね。……幸村が好きです。私と、付き合って下さい」
___暖かい感触を感じる。私は、幸村に抱きしめられているんだ。
A「……幸村……?」
顔を上げようとしても、手で覆い隠される。
幸村「……ごめん。今はちょっと見ないで」
私はそのまま身を預けた。何だか、幸村も泣いているような気がして。
ずっと、こうされたいと願ってきた。
叶った今、心が満ち足りている。
幸せしか、言葉が見つからない。
幸村「俺も、如月さんが好きだよ」
今まで堪えていた涙が溢れる。
止まらなくなり、その場にしゃがみ込む。
すると幸村も、しゃがみ込んできた。
顔を上げると、幸村の瞳にも涙が浮かんでいた。
そっと、頬に手が当てられる。
幸村「しても、いい?」
A「……うん」
瞳を瞑ると唇に暖かい感触。自然と笑みがこぼれる。
幸村「ずっと、恋人でいようね?」
A「……うん!」
__これが私の、ハッピーエンド。
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作者名:spark | 作成日時:2019年2月12日 10時