【テニプリ】両想い≠ハッピーエンド【幸村精市】2 (ページ26)

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奈「……何よそれ。だったら、最初からそう言えば良かったじゃない……！」
A「……そうだよね。最初から言うべきだった。もっと早く気づきべきだった。だけど、奈々と幸村が付き合いだした事でもっと気づけなくなったの」
奈「は？私達に逆ギレしてるの！？」
A「違う！」

かつてない大声に、奈々と幸村だけでなく私もびっくりしていた。
奈々達に逆ギレなんてしてない。
ただ、私は＿＿＿

A「……幸村が、もっと遠くに、どこか遠いところに行っちゃうんじゃないかって思って……それが嫌だったの」
幸村「……如月さん」
奈「……じゃあ、本当の恋って何なの？」
A「……それは……」

私は、幸村が好き。
何て、言えない。
ましてや奈々がいる前で。
だけど、言わなくちゃ、一生後悔する。

A「＿＿私は、幸村が好き」
幸村「え……」
奈「は……？」

2人とも、あっけにとられた顔をしている。
それもそうだ。何せ、恋人たちの前で、「彼氏くんが好きです」なんて言われたのだから。

奈「……Aが精市を好きなのは、分かった。でも、私の彼氏だよ？」
A「知ってる。それも承知の上で、言ってるの」

＿＿＿今だ。

A「幸村、好きです。私と付き合って下さい」

真っ直ぐ幸村を見つめながら、告白する。

奈「ちょっと……冗談でしょ？」

私は幸村の返事を聞くまで、誰の問いにも一切答えない。
ただ、幸村の返事が欲しい。