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NO.63 ページ19

その後、思いっきり泣いた私は教室へ戻ってきた。
途中でトイレに寄って鏡で自分の顔を見ると、目が真っ赤になっていた。
泣きすぎたかな、なんて事を考えながら、奈々の元へ行った。

A「奈々、ごめん」
奈「あ、おかえり!後でノート見せるね!」
A「ありがとう……」

眩しく、可愛い笑顔を見せる奈々。
そうだよね。こんな子だから、精市は付き合ったんだよね。
無理やり自分を納得させようとする。


___その時、精市が入ってきた。


幸村「……奈々」
奈「精市!どうしたの?」

2人の会話を聞くと、お昼を一緒に食べようと話しているようだった。
私には入り込めない会話。
だって私は部外者。2人の恋に、何の関係もない人。
だからこそ、気まずいのだ。


奈「……そうだ、A」
A「え、何?」
奈「あのね……自分勝手なお願いで本当に悪いんだけど、精市の事、名字で呼んでくれないかな?」
A「……名字……?」


嘘だ。
今更、出来ない。
ずっと、名前で呼んできたから。
まあ、最初は名字だったけど……


奈「Aが精市の事を名前で呼んでると嫉妬するから、さ……駄目かな?」

首を傾げて尋ねる奈々。
ここで嫌だって言ったら、奈々はどんな顔をするんだろう。
でも、奈々を失いたくない、大事な親友だから……

A「分かった、じゃあ……幸村も私の事、名字で呼んでね」
幸村「……うん」

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作者名:spark | 作成日時:2019年2月12日 10時

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