ちっちゃい二口くん、拾いました。【HQ】

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◎二口side







Aとのあの変な生活から一夜明け＿＿


俺は課題をやろうと大学の図書館にきていた。




「でねでね、この前できたとこのクーポンもらったの！一緒に行かない？」


「んーー…」




そして昼飯を食べようと食堂へ行ったら大学内の知り合いに捕まった。
ちょこちょこ絡んでくるめんどくさい女友達だ。
多分俺と1番仲いいと勝手に思われてる。




「ねー、聞いてる？」

「聞いてる聞いてる。無理、その日予定あっから。」



今は予定ないけど埋めるから無理。
と適当に返して俺はまたケータイに目線を落とした。

ひっど〜いとかなんとかそいつが騒いでる間に、画面の緑にひとつ赤いポチがついた。




《 永瀬 A 》




「っ！！！」


「わっなにどしたの！」



タップして表示された文字に俺は思わず立ち上がった。




『Aです。無事にいつもの生活に戻れたでしょうか？
良かったら友達追加してね。』



は？読む前に速攻で追加したわバカ。
つかLINEしてくんの遅ぇし。



「わり、ちょっと電話してくるわ」

「えー？はーぁい」




荷物をまとめ外に出て、大学敷地内のベンチに腰掛けた。




さっきのAのメッセージに返信しないまま、通話ボタンを押す。
柄にもなく心臓がうるさくなっていて落ち着かなかった。






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