ちっちゃい二口くん、拾いました。【HQ】

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朝7時。

ぴぴぴ、と目覚ましがなる。
よく寝たなぁ。



『んん〜…！』


手探りでケータイをさがし画面を操作した。




「よう。おはよ。」

『…おはよ〜ふたくちくん、』




目を擦り半身を起こす。

しかし、まだ脳が起きない中私の視界を遮ったのは非常に整った誰かのお顔だった。



『…ん〜！？』

「ふっ、堅治だっつの。」


『…ま、は！？』


い、今わたし、口、キス、して…！？



「ブハッ、何その顔。や〜なんか起きたら戻ってたよね。」



あぐらをかいて私の隣に座っている彼。

いや待ってよ大きいな！？身長いくつ…！？
というか顔が良い…！？！？



「なーに。なんか俺の顔ついてる？」

『っま、まって無理直視できない…！！』


「なんだよ俺そんなかっこいい？」




覗き込むなこのやろう…！
てか私はなに朝からどすっぴん晒しとんじゃ…！

くっそ〜イケメンはニヤニヤしてもイケメンなんだな…



『…うぅ…寝起き見ないで…』

「は？もう見慣れてんだけど。今更？」


『…ウワ〜私のバカ〜〜！！』



パジャマのままその場に蹲る。
なんだよ、ここにくる人たちはみんな実はイケメンなのか…！？



「おーい。時間大丈夫なの？今日仕事っしょ。」

『あっ！』



やばいやばい。

ときめいてる場合じゃなかった。



『えーと！朝ごはん、ヨーグルトとシリアルでいい？ごめんね簡単なのしかなくて…！』


「グミじゃないだけマシ。さんきゅー」



バタバタしなから堅治くんを見上げると、
彼はぽふっと私の頭に手を置いてキッチンへ立った。


…〜っなんだよも〜〜急に優しいな…！？




「顔あっか。チークいらないんじゃね？」


『うっうるさいな…！』




着替えるからこっちみないでね！
と叫んで私はクローゼットからブラウスを取り出した。









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