検索窓
今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:209,457 hit

14. ページ14

.




「ご馳走様です…!!すみません、」

『いいのいいの、奢られとかないと損だよ』

「うわーん永瀬先輩好きです!!」




金曜の夜、やはり飲み屋は混雑していたがそれなりに楽しく過ごせた。
なんだかんだ趣味も合うようで星さんとは話が尽きることはなかった。



『また行きたいね』

「っはい!ぜひ!!」



会計を終えて外に出ると、ドアを開けてくれた星さんが空を見上げた。




「あれ、雨降ってますね」

『え〜ほんとー?』

「私折りたたみ持ってますよ」



私も。今日は一応持ってる。

雨予報あったからね。
降り出す時間が予定より早いなってくらい。


二人してカバンをごそごそしていたら、突然ピカッと空が光った。




『うひ…っ、』



すぐあとにゴロゴロと乾いた音が遠くに聞こえる。

やばい。雷だ。


……無理。




「うわ〜雨すぐに強くなりそうですね…!」

『そ、そそうだね、』




道行く人が傘を広げる中、先輩は帰り何線ですか?と聞いてくる星さん。
だが私は手が震えて折りたたみの骨組みを上手く広げられないでいた。



「先輩?」



また空が光る。

と同時に大きな音が鳴った。



『っ…』



怖くて怖くて、私は思わず星さんの腕を掴んでしまった。
彼女が私を覗き込む。




「…先輩、もしかして」


『ごめん、雷超無理なの…!』




正直一人で帰るのすら嫌だ。

どうしよう。


でも家には二口くんが居るし、
いや、連絡すれば大丈夫かな、どうしよう、



ケータイを片手にオロオロしていたら





「あの、先輩さえ良ければ今日うち来ますか?」

『えっ、』


「なんか本当に無理そうなので…心配ですっ!」




星さんがニコッと笑ってくれた。



『ほ、星ちゃんんんん〜…!!』



いい子だわ、この子。もー好き。


「わっ先輩!ま、まずは傘広げないと…!」




強まる雨足の中、私は星さんの言葉に甘えて彼女の家にお邪魔することにした。








.

15. 48→43%→←13. 40%



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (368 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
303人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 二口堅治   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ハイキュー!! - やっぱり二口君格好良い☆ (2021年3月10日 0時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
声優LOVE - 研磨のも最高でしたが二口君のも最高でした(*^_^*)その他のキャラも見て見たいです…楽しみにしてます! (2019年8月30日 18時) (レス) id: 9abf804052 (このIDを非表示/違反報告)
liy(プロフ) - 鈴香さん» 鈴香様 : コメントありがとうございます!嬉しいです!!次は人気のあの人で作ってるのできっと楽しんでいただけるかと…!! (2019年8月23日 9時) (レス) id: 1d1ab76d24 (このIDを非表示/違反報告)
鈴香(プロフ) - 研磨のから見てきました!!めちゃくちゃ好きです!続編(?)も楽しみにしてますね!! (2019年8月20日 13時) (レス) id: 433bf9ff90 (このIDを非表示/違反報告)
朱夜//青城3年推し(プロフ) - liyさん» ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ありがとうございます!!楽しみにしてます!! (2019年8月19日 19時) (レス) id: d8583d30d9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:liy | 作成日時:2019年8月11日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。