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さあ、来ました中間考査の時期でございます。
無理オブ無理。
理科関係は本当に点数が取れません。
赤点ギリギリなんです。
去年はなんとか平均点ぎりぎり取って頑張れたけど、今年はどうでしょうか…
さすがにやばいな…
そう思うと、足は自然と職員室に向かっていた。
「あべせんせ、」
声をかけようと思ってやめた。
だって、
女子に囲まれてるんだもん。
行くに行けないわ。
近くにいたほかの理科の先生が教えようか？って声をかけてくださったけどお断りした。
だって、阿部先生そこにいんのにわざわざほかの先生に教えてもらうのもなんか申し訳ない。
あきらめて、家に帰ることにした。
.
.
.
次の日。
学校についたとき
“鈴木さん”
この声はあの人しかいない。
「阿部先生おはようございます」
阿「おはよう」
そう言ってにこっと笑う先生の笑顔に不覚にもきゅんとしてしまった。
たまたま。
そう思っておこう。
阿「昨日、なんか用事あった？」
「いや、別に…」
阿「え、じゃあ、なんで俺のところ来ようと思ったの？」
朝からあざといんですけど先生。
「え、いや、テスト前だから、」
阿「ん？」
何も言い訳が思いつかなくて、先生の前から逃げる手を思いつかない。
「化学わかんないところ聞いとこうと思ったんですけど、先生忙しそうだから…」
だんだん小さくなる声、なんなの、意識してるみたいでいやだ、
阿「じゃあ、今日の放課後おいで。理科の準備室に。」
「え、？でも、ほかの人も、」
そう言いかけたとき先生はしーって指を口にあてた。
阿「皆には秘密にしてて。」
じゃ、と言って先生は職員室のほうに行った。
変な胸騒ぎがしたのは気づかないふりをさせてください。
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作者名：ひーたん | 作成日時：2020年6月17日 20時
