ねえ、先生。 (ページ34)

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2月。

英検一次の結果が出た。

まさかの合格。

二次に進むことになった。

その級での一次合格者は私の学校では私1人だった。

隣の机にいた阿部先生が

阿「おめでとう！！」

と喜んでくれたし、ほかの先生たちも褒めてくれた。

本当はもっと出てほしいところだったと思う。

ほかの学年にはもう合格者が出ていたのに、うちの学年だけいない状況だったから。

ただ、学年末テストの終わった次の日に二次試験が来るのがかなりネック。

ネイティブの先生が練習に付き合ってくれることになった。

友「すごいじゃん」

そう言った友の悔しそうな顔を私は見るのがつらかった。

彼女が努力しているのは知っている。

だからこそ、なんか苦しかった。

何も言えなかった。

久しぶりに準備室に行って先生に化学を教えてもらいながらその話を阿部先生にした。

阿「何も言わなくていいんだよ、そういう時は。鈴木さんも頑張ったんだから。…難しいよねそういうときって。でもね、舞い上がって自慢しなければ大丈夫。ちゃんと今後も関係は続いていくから」

優しく力強くそう言ってくれた。