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それから、たまにまた準備室での阿部先生との個人授業をしてもらった。
ピアノのこともたくさん聞いてくれて、その話を真剣に聞いてくれるのがうれしかった。
阿「夢を持つって大事だね」
って笑った先生の顔はとても格好良かった。
二学期の終わりまであと少し。
クリスマスどうする？って周りはその話題で持ちきり。
友「どうせAは今年もピアノでしょ？」
「まあ、ね。」
お昼を食べながらお互いの予定を確認しあう。
友「暗い顔しないの！！休み期間に1回は2人でどこか行こうね！」
「うん、！！」
毎年クリスマスは通っているピアノ教室でクリスマス会があるから行かないといけない。
小さい頃は楽しかったけどな。
いつの間にか大きくなって先生の手伝いをして、
“上の学年になるとこんな曲も弾けるようになるんだよ”って言われて、たいして好きでもない曲弾いて、
小さい子たちのお母さん方にいろいろ聞かれて、の繰り返し。
彼氏と過ごすクリスマスも友達と遊ぶクリスマスも私にはない。
.
.
.
阿「で、鈴木さんはクリスマス何するの？」
放課後。
いつものところで雑談。
「え、ピアノしてますね。」
阿「遊んだりしないんだ？」
「遊びたいですけどね〜…。難しいです。」
阿「俺が高校生の時って結構遊んでたな〜」
「先生ってどんな高校生だったんですか？？」
阿「どんな高校生、？皆とそんなに変わらないよ(笑)」
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作者名：ひーたん | 作成日時：2020年6月17日 20時
