ねえ、先生。 (ページ22)

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私は先生がいなくなった準備室でただ静かにしていた。

ひとりはやっぱり楽だ。

何も考えなくて良いから。

周りを気にかけなくて良いから。

冷房が入っている準備室はすずしくて、気が付いたら私は瞼を閉じていた。

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阿「起きろ～」

これは、夢、？

阿「起きて～～」

少しずつはっきりしてくる意識。

ぼやーとする中で阿部先生の声が聞こえるような

阿「起きて～」

「せんせ、？」

阿「そーだよ？」

「今、」

阿「放課後」

「え？！」

阿「大丈夫。担任の先生には言ってるから」

「ごめんなさい、」

阿「別に？てか大丈夫？体痛くない？」

「大丈夫、です、」

いやいや担任よ、私を呼び戻してくださいよ、

色々ゆるいな、この学校。

阿「担任の先生が俺のところにいるなら良いってさ。」

「すみません、寝てて」

阿「疲れたんでしょ、？今日は早く帰って寝なね？」

担任のもとに行けば、

担「お疲れ。今日は早く帰って寝なさいね」

って。いやいや、怒ろうよそこは、と少し苦笑いになってしまった。