Snow Clystal ｰ10人の結晶ｰ 1-1

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2011年6月

高校生活にだんだんとなれてきた梅雨ごろ。

高校生活は意外とこれまでと変わらなかった。

勉強しに行くだけと決め、自分から友達を作ることをしなかった。

放課後に周りが遊びに行ったり部活に行ったりするのを見て、私は学校を出る。

その代わり、放課後は毎日レッスンを行うようになった。

そのかいあってか。

振「9月くらいにはやっていいんじゃないか？」

そう言われるようになった。

何よりもうれしかった。

とはいっても、私にはまだ実力はない。

それは分かり切っていることだった。

だから、ただやるしかなかった。

ある時。

振「アクロバットやっておくか。」

そう言われた。

初めてやることにある時から抵抗はなくなったが、

やっぱり実際に見ると

できるか不安になる。

でも、

完璧でなければいけない。

そのことだけばかり考えている私はやるという手段以外考えなかった。

振「気を抜くな！怪我するぞ」

何回も怒られた。

1ヶ月かかってやっとバック転ができるようになった。

でも、そのあとは意外とすぐにできるようになった。

これには私だけでなく先生も驚いてた。

振「でも、できる奴なんていっぱいいるからな。調子乗ったらだめだぞ。」

できるたびにこう念押しもされた。

夏休みの終わり。

振「来週からあっちでレッスンだから。」

そう言われた。

個人レッスンが終わりを告げた。

有「ありがとうございました！」

そう言えば、

振「それはデビューが決まった時に区切りとして言いに来い。」

そう言われた。

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