雪桜組。

. ページ42

最悪のこと、なんて言い出しそうになる前に口を開いたのは、


ab｢やらせてみようよ。…狼、ボス。その判断で自分たちが苦しむことになっても後悔しないよね？｣


元最年少かつ雪桜組歴最年長の亮平くんだった。


私とラウールは頷いた。


ab｢もしかしたら意外とうまくいくかもしれない。…周りは新参者だと思って甘くみるだろうし。｣


彼の一声で部屋の空気が一気に変わった。


sk｢だったら俺はガードに回る。その上で倒す。…あいつ情報担当だったはずだから変わってなきゃ会えるはずだ｣


｢エクレ。ドラ。｣


私は照くんと辰哉の名前を呼ぶ。


iw｢なんでしょう？｣


｢私も出ます。屋敷はラムネとオスカーとソレイユ。｣


mk｢承知。ラムネの援護も可です。｣


康二くんは機械にも強いから亮平くんとも連携が取れる。


蓮くんは、ハプニングが起こった時に1番冷静でいてくれるから。


屋敷を任せられる。


fk｢ボスには残って欲しいけどね。｣


｢じゃあドラが残る、？｣


fk｢それはやだ。｣


｢言うと思った。…先にシナモンとローズ、それからテオが入って。で、シナモンとローズは先に進んでください。｣


藤堂のところに行くのはこの2人であって欲しいから。


md｢承知。｣


翔太くんも頷いたから大丈夫だ。


｢その後にテオの合図で狼合流。テオと狼が合流するまでエクレが援護。｣


fk｢俺とボスは、？｣


｢今からちょっと藤堂のところ行く。｣


fk｢はーい。…ってえ？！は？！｣


｢最後の優しさだよ。潰されたくなかったら大人しくしてね？って、言うの。

ま、無理だろうけどさ。…そしたらあちらから来るでしょ？こちらから手は出さないで済むじゃ無い？｣


iw｢すぐに連絡してくる。…全員いつでも動けるように。｣


地下室のドアが開く。


全員が動き出した。


ラウールが私の方をみて声を出さずに『ありがとう』って言った。

．→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す