たとえ太陽の下に戻れなくても。 ページ27
no side
過去。
もう何年も前だ。
渡辺と宮舘はもともと雪桜組の人間じゃなかった。
藤堂と名乗る男のもとで暮らしていた。
2人にとって藤堂は父だった。
小さいころから2人でいつも一緒だった。
まるで双子の様だった。
周りの人間もそうだと思った。
翔太と涼太。
名前だって似てる。
誕生日だってきっとそうなんだと思われていた。
本当のことは藤堂以外誰も知らなかった。
12月24日。
2人はいつもそこでケーキを食べた。
“誕生日”だからと言われて。
だから2人は自分たちは双子で、12月24日生まれなんだと思っていた。
異変に二人が気づいたのは2人が小学校5年生の時。
授業参観で藤堂以外の人間が自分たちの名前を呼んだ。
女の人だった。
父からは自分たちに母親はいないと聞いていた。
申し訳なさそうに。
泣きそうな目をして。
2人は顔を見合わせた。
知らないふりをすべきか、、挨拶をするべきか。
いつもなら授業参観に自分たちの身内が来ることはない。
周りの大人がざわつくのを感じた。
“あれってあの藤堂ってところの人じゃない？”
“え、でも、あの2人はそこの子供じゃないでしょ？”
“まさかじゃないけど、そういうところの子供なの？”
“うちの子に関わるなって教えないと。”
その言葉を聞いた瞬間、翔太は震えだした。
そっと涼太は翔太の背中をさすった。
md「お姉さん、帰ってもらっていいですか。僕ら、あなたに会ったことがないんです」
震える声で、それでもまっすぐと女の人を見て言った。
md「翔太。帰ろう。…大丈夫、俺がいるから」
これから2人は地獄、とも言える日々を送りだす。
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ひーたん(プロフ) - 美紀さん» 美紀様いつもコメントありがとうございます！！更新頑張っていきますので、よろしくお願いいたします！！ (2021年1月31日 23時) (
レス) id: 734df04095 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年1月15日 20時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひーたん | 作成日時：2021年1月14日 17時
