Snow Clystal ｰ10人の結晶ｰ2-4

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滝沢歌舞伎 ZEROが幕を閉じた後、


有栖川はまた多忙な日々を送っていた。


ジャニーズJr. 3グループ合同公演のスタッフの打ち合わせ会議に参加し、8月8日東京ドームで行われたコンサートの発表が行われた。


その後は、ブランドモデルを務めることになったドレスブランドのカタログ撮影。


そして、1月に公開が決まった主演映画の撮影が始まった。


その間にも東京ドームの話し合いが行われていた。


映画のクランクアップした有栖川にはつかの間の休息があるはずだった。


いきなりのことだった。


ジャニー喜多川が倒れたのだった。


当時のことを有栖川が話してくれた。


有「正直、あまり覚えてなくて…。最近、やっとお空に行ったんだって思えるようになったというか。

実感をやっとするようになった、ってところですかね」


その当時の有栖川の様子をメンバーに聞いた。


佐「仕事はちゃんとこなしてるし、皆ともちゃんと話してる。だけど、ずっと心ここにあらず、って感じでしたね。…本人気づいてないと思うんですけど、泣いてるんですよ。何回も。

それ見ると、なんか抱きしめたくなっちゃうぐらい苦しくて。でも、彼女はそうしたら弱さを見せたって自分を苦しめちゃうから。

そっと見守ることしかできなくて。大丈夫だよって言ってあげることしかできなかったですね。」


阿「多分、Snow Manの中で1番ジャニーさんのところ行ってると思います。…先輩方が来たらすぐに椅子を出したり、お茶出ししたりもしてたって聞きました。…たぶん、仕事以外の時間、ほとんどジャニーさんのところいたんじゃないかなって。

そのころ、東京ドームの準備も進んでいて、そっちのお仕事もAはしていたから、くまがすごくて。…精神的にもつらかったと思うんですよね。僕らの何倍もジャニーさんと過ごした時間が濃い人だから。」

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