Snow Clystal ｰ10人の結晶ｰ2-4

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大会はトーナメント方式で行われていく。


コンビを組んで何年の人もいる中、


私とエマのコンビは勝ち進み決勝まで行った。


先「あなたたちならできるわ。」


特訓にも付き合ってくれた先生に背中を押されステージに上がる。


これまでにない歓声が上がる。


相手は先月の優勝コンビ。


エ「私たちなら大丈夫よ」


自分に言い聞かせるようにエマは私に言った。


これは、お祭り。


楽しめばいい。


曲が鳴りだし、


先攻の相手が踊りだした。


さあ、次は私たち、と思ったとき、


エマが動けなくなっていた。


まずい。


完全にこの空気に飲まれてる。


お客さんがざわつきだしそうな空気を感じる。


私はエマの肩に手を置き、


有「大丈夫。やろう！！！」


といって笑った。


有「私たちならてっぺん獲れるよ！」


エ「…うん、！！」


私がエマを見て、エマが私を見る。


もう2人でこうやって踊るのは最後かもしれない。


1秒1秒を楽しもう。


.


.


.

ア「優勝は、ありす＆エマ！！」


最後までやり切った。


初めて出たコンビが優勝。


これはこのコンテスト史上初のことだという。


エ「ありすがあの時助けてくれたからよ！…本当にありがとう！！」


有「私も、エマにたくさん助けてもらったんだもの、当り前じゃない！こちらこそありがとう！！楽しかった！！」


最後の対戦相手と話したとき、


“2人のダンス最高だったよ！”ってほめられたのがうれしかった。


そこの会場にいた誰もが笑っていた。

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