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「おはよう。布団干すで、手伝ってくれんか」




『……きゅうん……』









とても、とてもねむい午前五時
信ちゃんの朝ははやいです。






信ちゃんの枕元で寝るわたしは、毎朝
布団を干すお手伝いをすることになっています






寝ぼけ眼でシーツの端を口に咥えて縁側まで
持っていくと、掛け布団を干していた
信ちゃんが待っていました








「ありがとうな」







信ちゃんはわたしがお手伝いすると
いつも頭をなでなでしてくれるので、
お手伝いはだいすきです







きゅんきゅんと鼻歌をうたってしまいそう







台所へ行くと、おばあちゃんは
朝ごはんと信ちゃんのお弁当を作っていました









にんげんって、
みんなこんなにはやく起きるのかしら







わたしは疑問でなりません







ごはんを食べ、お弁当と荷物を持った
信ちゃんは、学校に行くそうで






おばあちゃんと玄関でお見送り。







「いってきます」





「行ってらっしゃい、気をつけてな」





『きゅうん』





「お前もええ子でな」








ふっと微笑んだ信ちゃんは、
玄関のドアを開けて行ってしまいました







ちょっと寂しいけれど、
いい子にしていれば信ちゃんが
褒めてくれるので、いい子で待つことにします

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作者名:yoru | 作成日時:2020年5月4日 23時

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