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『きゅっ、きゅっ』
じたばた、
「こら、暴れるんやない。
ちゃんと汚れ落ちんやろ」
ふわふわとした白い泡と、
優しい手
お風呂場から出てきたわたしの体からは、
とても心地良い石鹸の匂いがしました
「随分綺麗なったなぁ、」
貴方は柔らかいタオルでわたしを
拭いてくれました
このにんげんは、怖くないなあ
良いにんげんもいるのかもしれない、と
わたしは思いました
「まあ信ちゃん、その狐さんどうしたん?」
ひょっこりと洗面所から顔を出した
女の人が、「しんちゃん」に聞きました
「しんちゃん」のお婆ちゃんでしょうか
「さっき、
縁側の庭でボロボロになって倒れとった。
ばあちゃん、こいつに何か飯出したってくれんか」
「ええよ、ばあちゃんに任しや」
「しんちゃん」によく似たその人は、
どうしよかなぁ、何食べるんかなぁ狐さん、と
とても楽しそうな顔をしていました。
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作者名:yoru | 作成日時:2020年5月4日 23時