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どこから話せばいいのでしょうか






そう、全てはあの日が始まりでした





人間に住処を追われて、
わたしは森の中を逃げていたのです





はしって、にげて、森を抜けて、

帰る家を無くしてから何日経ったのでしょう、
お腹も空いてくたくたな私は
ここがどこかも知らずに倒れてしまいました









その時です。









朦朧とする意識の中、雨に打たれて倒れている
わたしに、









「…なんや、お前、どこから来たん？」









貴方が、傘を差してくれた。







あなたとわたしが、出逢った場所。








この場所が、わたしと貴方の、
とてもたいせつな始まりの場所。

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作者名：yoru | 作成日時：2020年5月4日 23時

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