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話す間も、ぽろぽろと涙を零すA。
「……俺と、気まずくなって、上手くいかなくなるのが怖かったの…？」
『うん、ずっと怖かった……んぅ、』
Aの涙で濡れた目尻を、舌で掬った
…意識してたの、俺だけじゃなかったんだ
そう思うと、だんだんいつもの俺が
顔を出そうとする
無意識に口角が上がってしまう
「…A、俺のこと大好きじゃん」
『…うん、そうだよっ……』
「…ほんとに？」
『〜〜っ、だからぁ、
さっきも言ったじゃん……！』
未だに涙を零して
瞳をうるうるとさせているのに、
こっちをちゃんと見て言ってくれるAが、愛おしくてしょうがなかった
「A、キスしていい…？」
付き合ってからも一度もしたことのないキス。
彼女は驚いたように少し目を丸くするが、
すぐにそれを細めて微笑んだ
『して、お願い…カルマ』
そのままゆっくり、ゆっくり顔を近付けて
キスをした
一瞬だけ触れるような、優しいキスを。
…この世界に、二人だけしかいないんじゃないかと、錯覚しそうになった
口を離すと、真っ赤な顔の彼女が
真っ直ぐ俺を見つめている
軽く唇を舐めた
「ねぇ、もっと長くて深いやつしない…？」
『………ぇ、えと………っ、その…』
「…いーよ、勝手にするから」
『えっ、ちょっ……ぁっ…』
Aの唇を奪って、思う存分に
その感触を堪能した
▲
唇を離すと、銀色の糸が二人の間を伝う
『…はぁ、…唇、ひりひりする……』
「…これからはもう、我慢しないからね」
やっと俺たちは、正真正銘の恋人になった気がした
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rino(プロフ) - 物描さん» 更新待ってます！頑張ってくださいp(^-^)q (2019年7月1日 7時) (
レス) id: 7ddea80588 (このIDを非表示/違反報告)
物描(プロフ) - rinoさん» あ、ありがとうございます…けど恥ずかしいですね、こういうの。本当に嬉しいです！本当ただの妄想なのですが、楽しんで頂けて良かったです…！ (2019年7月1日 0時) (レス) id: 882c51294e (このIDを非表示/違反報告)
rino(プロフ) - 毎回すごく楽しみにしてます！何回も繰り返し見てますが何回見てもにやけてしまいます(/-＼*)更新楽しみにしてます！ (2019年6月30日 22時) (レス) id: 7ddea80588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しかよる。 | 作成日時：2019年6月9日 17時
