僕、自分が男子とか一言も言ってないけど？ (ページ6)

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ピル)ふー……あぁもう疲れるなぁ……まだ忙しいんだからさ、体力奪わないでよね。全く、五番目五番目って呑気なお国だねぇ、僕何もしてないのに

その言葉が本当かどうかはともかく。

ピル)さて、着いた着いたーっと！

スッとポケットから端末を取り出し指を滑らせながら依頼塔の中へ入っていく。彼女の持っている端末はスマートフォンの様な形であった。
その端末で依頼塔のページへアクセスし、情報をもらう。さっと軽く目を通したピルは塔の中に貼ってある紙を見てまわった。

ピル)なんかないかな……？

そうして気になった紙をピッと取って左手の上へと重ねていく。1階をあらかた見終わった時には、その紙は20枚を超えていた。

ピル)わー…… 我ながら結構取ったな…… まぁいっか、すぐ終わりそうなのばっかりだし。んー、どれくらい稼げるかなー

小さく呟きながら塔の中央部に設置された機械の元へ行き、紙に載っているコードを読み取っていく。画面を見つめて内容と期限、報酬、依頼者を確認すると、承諾と書かれたボタンを押す。
一度にたくさん受けすぎたためか、係員が走りよってきた。

係員)あ、あの、すみません、少し宜しいですか？

ピル)あーはい、何でしょう？

係員)今たくさんの依頼を受けられた方ですね？

ピル)はい、そうですけど……

係員)えーっと、大丈夫でしょうか

ピル)ええ、大丈夫です…… あーすみません、いつもの事なのですが……

そこにもう1人の係員が走ってきた。