珀鉛病 ページ26
苦い、慣れ親しんだ薬湯を飲み干し、ドサッとベッドにまた倒れ込む。
俺はフレバンス...白い町出身。
あそこの住民は皆珀鉛病という奇病と大量虐殺で死んだ。
生き残っているのは俺と...
「もう薬だけでは治まらない。お前だって何時までも子供の姿で成長を止めていられるわけじゃないんだ」
「出来るよそのくらい。1年、2年...何年だってこの姿でいてやるよ」
ヨチヨチの実にこれだけは感謝出来るな。
子羊モードでいれば、永遠と成長を止めていられる。
31年間、この病をこれで凌いできた。
途中からはセンゴクが調達してきた薬も服用し、騙し騙し変わらぬ日常を送った。
珀鉛病にも関わらず31年も生きた自分に我ながら賞賛する。
「無茶だ。お前の身がもたんぞ！」
「そうしなきゃ俺はもうじき死ぬぜ？センゴク...無理したって何だって、出来るだけお前の傍にいたいんだよ」
そんな顔するなよ。
簡単に死なねーから。
「それに、俺には名案があるんだ」
「A...私は」
その言葉が表に出てきてしまう前に、俺はそっと人差し指を口元に当てて、センゴクを見つめた。
察したのか、センゴクは哀しそうに言いかけた言葉を仕舞い、小さく唸る。
「さーて、今から何日徹夜出来るかな〜。あ、招集にはちゃんと参加するから心配するなよ！」
━━━━━━━━━━━━━━━
安息の睡眠などない。
眠の先には新しい世界が待っている。
見なければいけない、沢山の未来をこの目で
そして目の下のクマだけが日に日に濃くなって
それでも姿かたちは変わらぬまま。
Aの病で白く染った肌色は、誰も気づかない。
しかし
...この状況に嬉嬉としているAの存在は
センゴクすら知らない┈┈┈┈┈
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薬売り(プロフ) - 陰KA風GE乃KO透 KAGEKOKAGEさん» わー！ありがとうございます〜！続編もよろしくお願いします！！ (2019年6月16日 11時) (
レス) id: b0a9a087e9 (このIDを非表示/違反報告)
陰KA風GE乃KO透 KAGEKOKAGE(プロフ) - 続編も頑張ってください！楽しみにしてます ミホーク様好きなのでミホーク様メインありがたいです笑 (2019年6月12日 21時) (レス) id: 7c36cdd277 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：totoro | 作成日時：2019年3月23日 0時
