金色の宴 ページ13
「は〜気持ちよかった〜」
鷹の目よりも早く風呂を切上げ、Aは自分の家のように屋敷内を物色する。
探しているのはキッチン、そしてそこにあるだろうお★さ★け★
海賊も海軍も、みんな分け隔てなく好きなのが酒だ。
当然こいつだって剣豪ならぬ酒豪の1人、酒の良一つや二つ、隠し持っていてもおかしくはない。
「さ〜け、さ〜け、ビール、ビール」
しかしいくら物色してもAが求めるアルコールは見当たらなかった。
禁酒でも始めたか？
「ワーイン…ワーイン…赤ワイン…」
「そこに望みのものは無いぞ」
「ミホーク！お前ワインしかないぞ！！酒を備蓄しとけ酒を」
「勝手に物色しておいて大口を叩くな」
タオルで髪を乾かしながら、鷹の目ははぁ、と呆れたようにため息をついた。
ぶどう酒なんてジュースだぞ、お子ちゃまめ。
撤回撤回！ミホーク酒豪説ははったりだ！
勝手に持論を展開し、1人プンスカ怒っていたのだが、鷹の目が構ってくれずに部屋から出ていってしまったので
ワインをそこに戻し、てってと後を追いかけた。
迷いなく歩く鷹の目の後を追いながら、Aはその屋敷の装飾を眺めていた。
古めかしいが、繊細なデザインである。
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辿り着いたのはミホークがダイニング代わりに使っている部屋だった。
そこにある長テーブルの上には、まるで予め用意されていたかのように2つのグラスと、1本の酒瓶が…
「貴様が物色している間に用意しておいた」
「ミホーク…」
どこから取り寄せたのか…
上物のラベル名、発泡酒…発泡酒だぁぁ！！？
「お前流石だなぁ〜！嫁に来るか？」
「ふざけるな、嫁には行かん」
堅物をウリウリしながら抱きしめて、人が変わったように褒めちぎるAのなんと調子のいいことか。
鷹の目は、自分にくっついているAを片手間で引き剥がすと、そのまま持ち上げて席に座らせる。
鷹の目のこういう可愛げ…のある所がAは好きだ。
「ははっそれは残念だな」
コルクを抜いた発泡酒からは魅惑の香りが立ち込める。
急かすようにグラスを鷹の目に差し出すと、惜しむこと無くその金の酒をいっぱいに注いでくれた。
2人で乾杯をして一気に飲み干した酒の味は格別だった。
「っくぅ〜美味い！」
「ふむ…悪くないな」
「おいおい顔が良くないぞミホークぅ！パーッと行こぉぜ！」
「お前顔が...」
「グズグズ言うなよおぉい！夜は始まったばっかりだぜ〜！」
「まさか」
そういえば、酔うと酒癖の悪さ最悪だった。
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薬売り(プロフ) - 陰KA風GE乃KO透 KAGEKOKAGEさん» わー！ありがとうございます〜！続編もよろしくお願いします！！ (2019年6月16日 11時) (
レス) id: b0a9a087e9 (このIDを非表示/違反報告)
陰KA風GE乃KO透 KAGEKOKAGE(プロフ) - 続編も頑張ってください！楽しみにしてます ミホーク様好きなのでミホーク様メインありがたいです笑 (2019年6月12日 21時) (レス) id: 7c36cdd277 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：totoro | 作成日時：2019年3月23日 0時
