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「とりあえず、花子くんは顔も整ってるし、優しいし、私みたいな変態女相手でも暴力は絶対にしないしでイケメンの条件は揃ってます。ただちょっと病的に可愛すぎるのが玉に瑕ですけど……」
「ヒトの容姿を病的とか言うのやめない?」
「まぁまぁ、そんな花子くんだったらイケメンになるためのポイントの一つでも分かるんじゃないかなーって思ったんです」
「俺から言えるのは、イケメンはセクハラしないってことだけ」
「じゃあもう無理じゃん」
「イケメンとセクハラを比べて、セクハラを取るってやばくない?」
「だって、目の前に花子くんがいるのにセクハラするなっていうのも無理な話じゃないですか?」
「え、待って、俺のせいなの? 俺が存在してるから悪いの?」
「いやいやまさか。花子くんの存在がどれだけ私というショタコンに萌えと癒しを与えてきたと思ってるんですか。花子くんの可愛さはもはや世界平和! 世界平和の前では私がイケメンになることなんて米粒、いやミジンコ……違うな…………そう! クマムシにも等しい!」
「なんか凄い壮大なこと言ってるけど、要するにセクハラしたいだけじゃん」
「そうですけど」
「(ミョウジ)ってホント話通じないよね」
「今更でしょ」
「自覚してるの腹立つ」
「でもイケメンになりたい」
「話も聞かないし」
「イケメンになりたい!」
「……はぁ」
花子くんはあからさまに溜息を吐いた。
「(ミョウジ)は! イケメンにはなれない!!」
そして、花子くんははっきりとそう言い放った。私は鈍器で殴られたようなショックを受けた。そこまではっきり言わなくてもいいのに。
「う、うぅ……は……花子くんの……」
私は思い切り息を吸い込む。
「馬鹿!!! 可愛い!! わからず屋!!!」
「え、怒ってるの? 怒ってないの?」
「怒ってるない!!」
「いやどっち!?」
「うぅ……花子くんなんかただの可愛いショタのクセに!! 馬鹿ぁぁぁ!!!」
私は女子トイレを飛び出した。
「あ、(ミョウジ)! ……行っちゃった……」
花子くんは後を追ってこなかった。
こうなっては向かう所なんて一つだ。
いざ、土籠先生の元へ。
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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです! 分かります! 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います! (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです!個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです! 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです! 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです!これからも頑張ってください! (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:被苦人 | 作成日時:2020年2月10日 10時