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首領である森鴎外からの呼び出しと同時に太宰の失踪を黒服から耳打ちされたのは、ありさかとなるせが任務で本部ビルを出ているときだった。
たった3人の部隊で、別行動を命令させるのは珍しかった。
首領の部屋の前、両脇に立つ黒服にアイコンタクトを送ると重々しい扉をゆっくりと開けた。
中に入ると、まずは地べたに座ってお人形遊びをしていたエリスが駆け寄って出迎えてくれた。
｢あらダルマ！ 久しぶりね！｣
｢こんにちは、エリス嬢｣
俺が返すと、エリスは嬉しそうに元いた場所に戻ってきたお人形遊びを再開した。
首領は漆黒塗りの執務机に腕を組み、待っていたよと言わんばかりに微笑んだ。
｢……お呼びでしょうか｣
俺は両手を後ろで組むようにして首領の前に立つ。
｢嗚呼、君に少し頼みたいことがあってね｣
森は腕を組み直し、ニコリと笑った。
｢太宰君の失踪の話は聞いているね？｣
俺は深く頷く。
｢単刀直入に言うと、太宰君の仕事を君に継いでもらいたい｣
｢それは……幹部に昇格、ということでしょうか｣
｢そうなるね｣
｢……失礼ですが、お断りさせて頂きます｣
｢どうしてだい？｣
｢幹部程の器ではないからです。それに、俺は前線に出て戦っている方が性に合ってます｣
｢相応しい器かどうかを決めるのは私なんだけれどねぇ。まぁ、君がそう言うならそういうことにしておこう｣
森はしばらく黙り、何かを閃いたように口を開いた。
｢では、君が幹部に相応しい人物を推薦してくれ給え｣
｢俺が、ですか……？｣
｢嗚呼、君が推す人物なら私も信頼して候補に入れよう｣
意図の掴めない信頼だった。信頼というものは、時に心地良いものにも、縛り付ける拘束具のようにもなり得る。だが、そのどちらにも当てはまらないこれは、俺の、否、俺たちの何に寄せられたものなのだろうか。
｢では、俺は中也さんを推します｣
｢何故かね｣
｢彼の器量は中々のものですよ｣
｢……君は本当に、17歳とは思えない物の言い方をするね。それはありさか君となるせ君にも言えることだが｣
｢あはは、本当にただの17のガキですよ｣
｢だといいんだけれど｣
｢……話はそれだけでしょうか｣
｢嗚呼、是非君に幹部の仕事を頼みたかったが、仕方ないね｣
普段の威厳はどこへ行ったのか、森は心底残念そうに眉を下げた。
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被苦人(プロフ) - そるんさん» 待って頂いてありがとうございます！😭😭😭いつも更新遅くてほんとに申し訳ありません😭😭今後も遅くはなりますが、末永くお付き合い願います🙇♀️ (7月4日 23時) (
レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
そるん(プロフ) - 更新待ってました！！！！！これからも頑張ってください〜！！ (6月1日 18時) (レス) @page27 id: 7bb0a126ac (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» 大変遅くなってしまって申し訳ありません😭 (5月31日 20時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 異能力設定ありがとうございました！ (5月31日 15時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます！ 3人の異能力設定はふわっとしか決めていない状態なので、またしっかりと決めて詳細を載せたいと思います！ しばしお待ちいただけたら幸いです。 (2022年8月24日 12時) (レス) id: 3dd58736bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：被苦人 | 作成日時：2022年8月1日 23時
