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「何してんすか、こんなとこで」

「仕事だよ」

「探偵社の?」

「あぁそうだよ」

「ふーん」

「何か言いたげだね」

「ほんまに探偵社なんやなぁ、と」

「……そういう君は?」

「そんなんわざわざ聞かんでも……」


『アンタなら考えたら分かるやろ』。俺は言葉を飲んだ。今は敵同士だとしても、元々は同じポートマフィアの人間、仲間だったのだ。それに、俺は中也のように太宰を毛嫌いしているわけでもない。普通に話せばいいはずなのに、出そうになった言葉にはほんの少しの嫌悪を含んでいた。


「オフなんで、いつもの3人でブラブラしとったとこっす」

「いつもの……あぁ、ありさかくんとなるせくんか。2人も元気かい?」

「はは、過ぎるくらいには」


言葉一つ一つに棘が生えないよう考えてしまう。俺は一体太宰の何が気に食わないんだろう。太宰がポートマフィアからいなくなって特に不便もなかった。強いて言うなら芥川の目付け役を押し付けられたくらいだ。


「なんで……裏切ったんすか」


ポロリと出たそれに太宰は驚く様子もなかった。分かっていたかのように、まるで俺のそれを待っていたかのように、太宰は微笑む。

どうやら俺はずっと気がかりだったらしい。首領の企みによって友人を亡くした太宰が何故探偵社に入ったのか。それはどう見ても首領への復讐ではなかった。友人を亡くした哀しみや首領への恨みなんて、そんなものではないはずだ。それしか持っていないのだったら、太宰はもっと別の道を選んでいただろう。


「大切な友人の言葉だよ」

太宰はポツリと呟いた。

あぁ、アンタをそこまで変えた織田という人物はアンタになんて言ったんだ。


「君は、どうしてマフィアに入ったんだい?」


理由なんてなかった。孤児で行く宛てもなかったときにマフィアに拾われたから、それだけだった。


「別に、理由なんてないっすよ。俺はあの2人と一緒に馬鹿やれるならなんでもいい」

「そう、」


太宰は穏やかに微笑んで、その言葉を口にした。

「_____________。私の友人の言葉だ」


どういうつもりで、太宰は俺にそれを教えてくれたんだろう。分からない。でも、太宰がポートマフィアを抜けて探偵社社員となった理由が、今なら分かる。


「な、なぁ、それって……」

そう言いかけたとき、向こうから白髪の少年が走ってくるのが見え、俺は言葉を止める。

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被苦人(プロフ) - そるんさん» 待って頂いてありがとうございます!😭😭😭いつも更新遅くてほんとに申し訳ありません😭😭今後も遅くはなりますが、末永くお付き合い願います🙇‍♀️ (7月4日 23時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
そるん(プロフ) - 更新待ってました!!!!!これからも頑張ってください〜!! (6月1日 18時) (レス) @page27 id: 7bb0a126ac (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» 大変遅くなってしまって申し訳ありません😭 (5月31日 20時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 異能力設定ありがとうございました! (5月31日 15時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます! 3人の異能力設定はふわっとしか決めていない状態なので、またしっかりと決めて詳細を載せたいと思います! しばしお待ちいただけたら幸いです。 (2022年8月24日 12時) (レス) id: 3dd58736bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:被苦人 | 作成日時:2022年8月1日 23時

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