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首領が怪しげな笑みを浮かべたと同時に汗が頬を伝った。

わざわざ遠ざけていた俺たちとミミックが衝突した。そんなに都合の悪いことだったのか。分からない。首領の考えていることが何一つ分からなかった。


「ミミックの残党です。その店にいるときに襲撃されました」

だるまは淡々と告げた。


「連中と何か話したかい?」

「いえ、何も」


首領は一度目を伏せる。


「そうかい、襲撃されるなんて気の毒だったね」


首領は気の毒なんて微塵も思っていないような顔で笑った。本当にこの人は得体が知れない。


「あぁ、それとね」


さっきまでのシリアスは雰囲気とは一変、首領は力の抜けたようにへにゃりと笑う。


「ダメ元なんだけど、なるせちゃんをしばらく貸してくれないかい?」


思わず口から飛び出そうになった「は?」を咄嗟に飲み込む。


「なるせちゃんがいるとエリスちゃんの機嫌がすこぶる良いんだよねぇ。私が選んだ服も着てくれる」

「……それは、命令ですか?」


俺は突然変わった雰囲気に困惑しつつも、静かに問う。


「いいや、ただのお願いだよ」

「……有事には対応しかねますが」


首領は目を細めて俺から視線を外した。


「なぁに、冗談じゃないか」

「話はそれだけですか?」


割って入るようにだるまが口を開く。


「嗚呼、もう行ってくれて構わないよ」


だるまはさっさと扉の方へ向かった。

俺はなるせちゃんとお絵描きをして遊んでいるエリスに声をかける。


「エリス嬢、すみません。もう行かないと」

「あらそうなの? ざんねん」


俺はなるせちゃんを呼び戻して、いつものようになるせちゃんの容姿に姿を変える。エリスは興味をなくしたのか、すぐにクレヨンを握り直した。


「失礼します」

俺は最後に首領に頭を下げ、扉の方へ向かった。

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被苦人(プロフ) - そるんさん» 待って頂いてありがとうございます!😭😭😭いつも更新遅くてほんとに申し訳ありません😭😭今後も遅くはなりますが、末永くお付き合い願います🙇‍♀️ (7月4日 23時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
そるん(プロフ) - 更新待ってました!!!!!これからも頑張ってください〜!! (6月1日 18時) (レス) @page27 id: 7bb0a126ac (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» 大変遅くなってしまって申し訳ありません😭 (5月31日 20時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 異能力設定ありがとうございました! (5月31日 15時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます! 3人の異能力設定はふわっとしか決めていない状態なので、またしっかりと決めて詳細を載せたいと思います! しばしお待ちいただけたら幸いです。 (2022年8月24日 12時) (レス) id: 3dd58736bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:被苦人 | 作成日時:2022年8月1日 23時

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